「HOTEL IL PALAZZO(ホテル イル・パラッツォ)」が10月1日にグランドオープン 日本初のデザインホテルが34年の時間を経て”Re-Design”

2022年1月より大規模改修工事を行っていた「HOTEL IL PALAZZO(ホテル イル・パラッツォ)」が、10月1日にグランドオープン。「ホテル イル・パラッツォ」は、20世紀を代表する世界的な建築家イタリア人のアルド・ロッシと、日本を代表するインテリアデザイナー内田繁がタッグを組み、日本初のデザインホテルとして1989年に開業した。アルド・ロッシが日本ではじめて手がけた建築には、内田繁の他にもエットーレ・ソットサス、ガエターノ・ペッシェ、倉俣史朗、三橋いく代、田中一光など、世界的なクリエイターが参画し話題となった。1990年には建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」と福岡市都市景観賞を受賞し、さらに1991年にはアメリカ国外の建築物として史上初となるアメリカ建築家協会(AIA)名誉賞を受賞した。ワンファイブホテルズ(当時、博多ホテルズ。)は、前運営者から事業譲渡を受け2019年5月末から同ホテルの運営を開始しつつ、バリューアップを検討し始めた。そして、2022年1月におよそ2年におよぶ「Re-Design」プロジェクトが始動した。「ホテル イル・パラッツォ」は、福岡市の春吉地区が持つそれまでのイメージを一変させ、都市における建築デザインの力を示したことでも評価されている。ワンファイブホテルズは、同ホテルのデザインだけでなく、その高い社会的資産に着目し、内田繁氏の逝去後も同氏の思いやデザインの理念を受け継ぐ「内田デザイン研究所」に依頼した。内田繁氏は、「目指したのは、時代とともに生き続ける地域に根づいた社会資産となるべきものをつくること。私とアルド・ロッシとでお互いに決めたことは、建築の内部と外部は同一のイメージにしようといったことです。」と話している。「Re-Design」プロジェクトでは、1989年開業時のホテルロゴデザインが復活。アルド・ロッシ設計の外観デザインはオリジナルを尊重し一部復元されている。ディスコ、イベントホールなど、時代やニーズに合わせて独自のカルチャーを発信してきた地下空間は、130席の大型ラウンジに生まれ変わった。階段を登る必要があったエントランスは、1階から段差なく直接アプローチが可能となっている。1989年のオリジナルの配色を踏襲したエントランスは「結界」をイメージしている。客室はスーペリアクイーンとデラックスキングの2タイプに加え、バルコニー付の客室を新設している。34年の時間を経て”Re-Design”された「ホテル イル・パラッツォ」のオープンを楽しみにしていて!

アルド・ロッシ ©Nacása & Partners Inc.

内田繁 ©DO FACTORY

 

■HOTEL IL PALAZZO(ホテル イル・パラッツォ)

2023年10月1日(日)グランドオープン / 福岡県福岡市中央区春吉3-13-1 / 77室 ※公式サイトで予約受付中。

https://ilpalazzo.jp/



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