Vivienne Westwood Autumn/Winter 2023-24 Collection 帰属意識と家庭意識を反映するインテリアの世界を掘り下げる

Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)2023-24年秋冬コレクション。生活が営まれる空間であり、帰属意識と家庭意識を反映するインテリアの世界を掘り下げていく。それは過去へのノスタルジーとも言える。イギリスを旅するジプシーが暮らす居住型馬車のリビングルームには色あせたタペストリー、ヴィンテージの毛皮でいっぱいのワードローブ、落書きされたシルクやキルティングの膝掛けなどが詰め込まれている。遊牧民は終わりのない旅の道中で様々な物や素材を集めた結果、時代やスタイル、文化を融合させたコレクションが誕生した。それは普遍的な視点を介して集積されている。生地は質感、プリント、目的の異なるファブリックが混在している。バイオファーや合成皮革、特段意味を持たないプリントが施された生地でハリウッド仕立てのジャケットや襞襟のシャツを製作。フローラルプリントやジャカードは、プリントを施したベルベットのソフトスーツやレース、レオパードプリントと調和している。プレジャーブーツやロンドンボクサーズを着こなしたアトムエイジのように。アースカラーのタータンチェックは、全身でコーディネートしたり、他のチェックと合わせたり。リサイクルでパッチワークしたタータンチェックのバッグはケニアでは手作業で製作。マドラスタータンのプラットフォームやヴィヴィアン・クロンパースなど、大陸を越えて時間をかけて集められたワードローブを表現している。デニムには裂いたり、カットアウトした加工を施し、プリントされたボロで縁取られたベルベットはまるで修繕されたかのよう。テーラリング、オーガニックデニム、ドレスに施されたブラシ・ストロークプリントは手描きのような仕上がりとなっている。パッチされたニットウェアにはスクリーンプリントや、植物性染料によるハンドペイントが施されている。D.I.Y の概念に基づいた意匠となっている。アンドレアス・クロンターラーは、「このコレクションはピーター・ジョーンズ、私たちのお気に入りのショップで撮影した。みんなの為にひらかれた、必要なものは何でも揃うイギリスの伝統的なお店。メイフェアにあるSadie Colesのギャラリーでも撮影した。彼女は友人で、Jonathan Lyndon Chaseの素晴らしい絵画や彫刻などのアートと一緒に撮影することを許可してもらった。それから、カーナビーストリートやソーホーなど街のあちこちで撮影。ロンドンの街とロンドンっ子のミックス」と話している。

■Vivienne Westwood

www.viviennewestwood-tokyo.com



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