PRADA Fall/Winter 2022 Collection「AN IDEOLOGY OF PRADA」人生と暮らし、日々の出来事を記念し、それぞれの瞬間に重要性を持たせる

PRADA(プラダ)2022年秋冬ウィメンズコレクション「AN IDEOLOGY OF PRADA」。人間性への憧憬と省察は、プラダの根幹にある原則。ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズによる2022年秋冬ウィメンズコレクションは、人生と暮らし、つまり日々の出来事を記念し、それぞれの瞬間に重要性を持たせている。伝統を垣間見ると、人々の歴史、人生の記憶、価値あるものが映し出される。伝統は世代を超えて文化を伝え、過去と現在をつなぐ道をつくる。記憶術、回想、引用は個人の物語の断片を呼び起こし、女性たちの歴史を構成する。実用的なアイテムには新たな重要性と意義が与えられ、テーラリングにはイヴニングウェアの表現が織り交ぜられている。日常にありふれたものと貴重なものとの組み合わせは、それぞれに備わる美学を覆すものであり、重要性をもたらすと同時に現実を際立たせるフュージョン。意外性に満ちた形でぶつかり合う伝統、そして反転し、挑発する素材や刺繍、衣服が人々を扇動し、困惑させる。従来は男性的とされたアイテムが女性的な要素を取り入れて変身し、コートのネックラインやバックラインは彫刻的なフォルムにカットされており、衣服の構造が、人間の身体と調和のとれた関係性に影響を与えている。テーラリングの構造をソフトなドレスに応用し、新しいフォルムを生み出している。歴史は普遍的なもの。その中には必然的にプラダの過去をたどるものもあり、見た目やアプローチから呼び起こされる体系や意味が追究される。プラダの過去へのまなざし。プラダらしさの基本として、表面の奇抜さにすっきりとしたシルエットを組み合わせがある。ウェアを構築する素材と装飾を組み合わせが、ウェアの構造の中に並置しており、プラダの伝統と深く結びついた幾何学的な要素は、ジャカードのニットや刺繍、色使いに表れている。実際のところ、プラダの思想は美の語源となっている。それこそがファッションの生み出すもの、つまり今日における美の意味を定義するプロセス。



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