「ニュアンスのあるひとになりたい」 model 福士リナ インタビュー

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福士リナ(Rina Fukushi)/ Instagram: rinao127

H 176cm / B 78cm / W 60cm / H 87cm / S 25.0cm (IPSILON所属)

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PHOTO Ena Kitamura

 

・原宿でスカウトされたことがきっかけで、モデルを始められたとか?

ー中学3年生のGWに初めて原宿に出かけた時に声をかけていただきました。人が多すぎて、もう嫌だーって帰ろうとしてた時でしたね(笑)スタスタ歩いていたら友達に呼ばれて、戻ったら今のマネージャーが友達の後ろにいました。「え?スカウトされたの?」って聞いたら、「違うよ、リナだよ」って言われて。その日、実は他に数社声をかけていただいたので「えっ!私?」って驚きました(笑)とても丁寧に話して下さったので、その場で連絡先だけお伝えして帰りました。そしたら、家に連絡をくださって。その頃の自分は、歌手でも、なんでも、とりあえず有名になる!っていうことが夢で、身長が170cmぐらいあってなんとなくモデルにも興味があったので始めさせていただくことになりました。

 

・初めてのお仕事は覚えていますか?

ー中学3年生の秋に出たNe-net(ネネット)の2014 S/Sコレクションですね。中学3年生って、進路を決めなきゃいけない時期で、その先どうするかを相談していて。ちょうど夏休みにも入ったのでウォーキングとか、基本のレッスンを受けていました。ちゃんと仕事をやろうと思った時期が、ちょうどコレクションの時期とかさなったんです。当日は会場まで、お父さんに車で送ってもらったんですけど、お父さんの方が緊張していて(笑)私は緊張はそんなにしなかったんですけど、まだ現場を楽しむほどの余裕はなかったです。ショーの時も顔がこわばっていましたね。周りも外人のモデルが多くて、英語も話せなかったので、孤独を感じてしまって(笑)

 

・今までモデルのお仕事を2年されてきて、ご自身の中で何か変化を感じたことはありますか?

ー素直に楽しめるようになりました!後は、なんだろう?自分自身がきっと何か変わっていっているからお仕事を頂けてるって思うけど、何が変わってきているかはちょっとわからないです。環境はすごく変わりましたよ。毎日お仕事だったりとか、私が憧れて見ていた媒体に撮影に呼ばれるようになったり。あぁ、2年前に夜中にカップラーメンを食べてた自分とは変わったなって思います。今考えると甘かったなぁって思うけど、その頃は怖いもの知らずでパリコレとかにも出られる!って考えてた(笑)進路のこととかもそこまで深く考えていなかったと思います。親からは「大丈夫なのか保険かけなくても。」って言われたりもしたけど、「大丈夫、絶対にちゃんとした仕事にするから!」って言って迷いもなく通信の高校を選びました。自分のことに対しては、はっきりとしていたい!仕事はなぁなぁではやりたくない性格です。Ne-netに出た後、次のシーズンからたくさんのコレクションに出演させていただいて、そこから毎シーズン7、8本出させていただいてます。今回、初のパリコレクションにチャレンジし、ステージを歩くことができました。

 

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Go See:PHOTO Yuji Watanabe

NO.3 201603_rina_pfw_louisvuitton16fw_04

© Louis Vuitton Malletier

NO.4 201510_rina_tfw_keita_maruyama16ss_02_2

KEITA MARUYAMA 2016SS COLLECTION

NO.6 02-033

2015 A/W SHIMA NEWHAIR:PHOTO Shimomura Kazuyoshi

 

・Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のランウェイを歩かれましたね。エクスクルーシヴだったそうですが、どういった経緯で、今回の契約が決まったのですか?

ーわからないんです。1月生まれでやっと満17才になったので、ヨーロッパで働けるようになりました。なので、ミラノ、パリに挑戦させたいなって事務所は考えてくれていたみたいで。去年の秋にmodels.comでニューフェイスという形で紹介していただいてから、海外からのオファーがたくさんきて、エージェントもどうしようかなって思っていた時期に、グッチのキャスティングディレクターさんと、バレンシアガなどのキャスティングをしているディレクターさんから、ダイレクトブッキングで来れないかというお問い合わせがあったそうです。なので、とりあえずミラノに行ってみて、後は現地のエージェントに任せようという話になりました。でもミラノに着いたら、今度はプラダって話もあり。現地ではマネージャーさんから話しをされる前に、キャスティングの方から、グッチがとか、プラダがとか、ルイ・ヴィトンがとか、ビッグメゾンのお話しばかり言われ、とっても嬉しかったけど、言葉もよくわからないし、どうしたらよいのかわからなくて。最終的にはプラダに決まったんですけど、当日スタンバイをしていたら、急に「もう帰っていいよ」って言われてしまって。いろんな人に出るよーって言って、お父さんにも電話で今から頑張ってくるよーって言ったのに、30分後ぐらいに出られなかったって泣きながら連絡しました。プラダがダメになった時は、号泣しました!号泣しながらマネージャーが買ってくれたアイスを食べました(笑)でも、その翌日にはイタリアVOGUEのニューフェイス撮影がくまれていて。お土産でも買っておくかって思っていたら、その撮影翌日には航空チケットだけ渡されてパリへ飛びました。激動の初海外でしたね。でも、パリについても、ルイ・ヴィトンはコレクション最終日だったので、また同じようなことがおきるんじゃないかってドッキドキで。あまり怖がる方じゃないけど、初めてお仕事で怖いって感じました。

 

・歩いてみて率直な感想を聞かせてください。

ー素直に楽しかったです。なんだろうな、よくみなさんに聞かれるんですけど、「どうしようルイ・ヴィトン出てるよ!」っていう気持ちはなくて、いつも通りに歩いて、いつも通りに楽しんで歩けました。日本のコレクションとのちがいは、会場を出た後のパパラッチの数がすごいなってこと。モデルもみんなスナップに撮られることを楽しんでる。当たり前に。みんな自分らしく好きなように表現してました。

 

・2016 S/SKEITA MARUYAMAコレクションでスカジャンにロングワンピースのルックで出てきた福士さんに釘付けになりました。雰囲気が抜群というか、本当に引き込まれた感覚でした。自身のその雰囲気のルーツはどこからだと思われますか?

ーその質問には、この先ずっとわからないって答えると思うんです。多分何も考えてないからですかね。わからないから良いのかな?自分を好きになってみたいけど、好きになっちゃったらそこで成長が止まっちゃう気もするし。こうしたら魅力が高まるって考えたこともないです。自分が雑誌とかをみてる時に「あ、いいな」って感じる写真って、先も後も読めないし、このシーンがどういうものだったのかって興味が沸くからとまるのかなって思うんです。何かを意識しなくても、感じたまま強い目をしてたり、雰囲気のある表情が出せれば、ページをめくる手をとめてくれるものなのかなと思います。このモデルさんが何を考えているかはわからないけど、何か魅力的で惹かれるっていう。そんな魅力を持てたらいいな~(笑)

 

・普段の生活をしている中での自分と、お仕事をされているときの自分とでは、オンとオフで意識されていること、または、違うと感じるところはありますか?

ーカメラを向けられてGO!を出された瞬間に、何も考えてないんですけど、スイッチが入りますね。オンとオフの差は激しいと思います。スナップとか、携帯の写メとかだと、素だから「ごめん撮らないでー」ってなりますね(笑)よく「リナちゃんしゃべったらこんな感じだったんだー」って言われますよ。普段はカッコつけるとかできないんです。

 

・今後モデルとしてのなりたい像、やってみたいこと、目標などを聞かせてください。

ー1番は、モデルのお仕事を続けていくこと。お洋服が好きだから、ずっと一緒にいたいし。具体的にやってみたいことは、、、なんだろうな、、、海外のブランドさんとか、ワールドワイドな広告キャンペーンのお仕事がしたいですね。あと、ムービーにも興味があります。アーティストのPVとかにも出てみたいですね。

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PHOTO Ena Kitamura

>>NEXT PAGEでは、あどけなさが残る彼女のプライベートにも迫っています。

 

 

 





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