Fashionista Trip 第一弾「Fashion, Art, Life Style マリエと行く 今、知りたいリアルNYC(ニューヨーク)-イラストレーター Bruno Grizzo氏インタビュー-」

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M:Instagram(以下 インスタ)も拝見させてもらいました。ブルーノさんはいろいろな場所に旅行していると思うけれど、日本にもいらしてますよね?

B:そうだね。2003年に初めて行って以来、5回くらいはもう行っているよ。日本は大好きな場所なんだ。僕の前世のいつかは日本人だったんじゃないかと思っているくらいだよ!すごくコネクションを感じるんだ。

M:ほんとに?!それを聞いて私たちもすごく嬉しいわ!インスタを見ていたら”直島”にもいかれていましたね?

B:そうなんだ!とても素晴らしい場所だったよ。

M:ほとんどの海外からの旅行者は、東京と京都に行くけれど直島にもいかれたと知って凄く嬉しくなったの。

B:僕はいろんな日本の場所に足を運んでいるよ。もちろん直島だけじゃなく、東京、京都、大阪。鹿児島の桜島では人生初の火山をみるという体験もしたんだ。あと金沢にも行ったよ。

M:すごくたくさん来ていらっしゃるのですね。日本にもたくさんの友達がいるの?

B:そうだよニューヨークにもたくさんの日本人の知り合いがいるんだ。

M:日本のアートカルチャーシーンをどう感じる?

B:とてもエキサイティングな場所だね。やっぱり他の場所とは違うよ。

M:元ファッションデザイナーをしていたブルーノさんから見て、日本のファッションシーンはどう写っていますか?

B:僕は世界一だと思うし、ベストだよ。コムデギャルソンやイッセイミヤケはとても独創的でインスピレーショナル。日本のもつ歴史やカルチャーがやっぱり他とは違うんだ。着物やテキスタイルもすごくユニーク。この間観たリチャードタロウも、着物をフューチャーしたりしていてとてもインスピレーショナルなんだよ。

M:そう聞いて嬉しいわ。今度、日本に来る時は久保田一竹というアーティストの河口湖にあるギャラリーにぜひ訪れてみてね!きっと気に入ると思うわ。

B:行ってみるよ!ちなみに僕はカスタムメイドの浴衣も日本で作ったことがあるんだ。まだ着た事はないんだけど、ヴィンテージ感漂うベージュカラーのもので、今度日本に行った時には来てみようかな(笑)

M:私もカスタムなんてしたことがないからとても羨ましいわ!そうね夏の時期に日本に来たときに是非!

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M:ブルーノさんは各有名ブランドや、ケイト・スペードなどともコラボレートを成功させていますね。数々のブランドとコラボレートしてみてどうですか?

B:とても楽しくてエキサイティングだよ。コラボレーションは彼らのニーズに合わせて僕のアイデアをプラスさせる作業なんだ。自分自身のアートワークとはまたちょっと違うね。

M:日本の媒体、ブランドと働くことは?

B:もちろんあるよ。今年はすでにSPUR(シュプール)という雑誌とお仕事をしたよ。そしてケイト・スペードとの仕事も掲載されているよ!

ー取材中、アメリカで有名な雑誌”town&country”今月号の作品も見せてくれたブルーノ氏。そこには彼のコラージュアートページ(上段写真)が掲載されていて、とても素敵な作品ばかり!今制作中の作品もたくさん見せてくれました。作品の中には陶器でできた作品や、写真のコラージュものもあり、とてもエキサイティングなものばかり。

M:ファッションデザイナービジネスをやめてしまった理由は何だったの?

B:Too much になってしまったんだ(笑)お金やビジネスやシーズンに追われて僕にとってクリエイティブに欠けてしまったんだよ。

M:でも、あなたのファッションイラストレーションを見ていると、これが本当のドレスだったらとても素敵だわ!と思わされるものばかり。今後、形にすることはない?コラボレーションとか?

B:ありがとう。もう一人でブランドをやることは考えていないけれど、イッセイミヤケなどと一緒に制作することは僕の夢だよ!実現したら最高だね。

ー音楽についても少しうかがいました。

M:ブラジル出身と聞いて、音楽とのコネクションも強くあると思うけれど、創作中は音楽をかけることもある?

B:大体音楽が流れているよ。スポティファイを聴きながら創作活動していることが多いかな。

M:最近聴いているものは?

B:気分によって色々な物を聞くけれど、最近聞いていたのはグライムス、リトル・ドラゴン、キャット・パワー。

M:Wow!私の好きなアーティストばかり!

B:キャット・パワーはニューヨークでのライブも見に行ったよ。

M:すごいうらやましい!

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M:今日は私たちRETOY’Sの取材に時間を作ってくれて本当にありがとう!とても感謝しています。会えてとても嬉しかった!今度日本にもう一度きたら行きたい場所はある?

B:もう一回直島には行きたいと思っているよ。後は沖縄と北海道にも行きたいんだ。実は次に行ったら3ヶ月ぐらいステイすることを考えているんだ。スタジオを借りてアートワークを創作しようと思っているよ。

M:それはすごく素敵な計画ね!ぜひ日本でもエキシビションをやってほしい。そのときは是非RETOY’Sでも情報をシェアさせてください。

B:もちろんだよ!

M:最後にひとつ質問させて下さい。どうしてここニューヨークシティーを選んだの?

B:ここのシティーのエナジーが大好きなんだ。

M:そうね特にこの場所は最高のエナジーがもらえるスタジオね!!今日は本当にありがとうございました。

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PHOTO_Ena Kitamura

■Bruno Grizzo(http://brunogrizzo.com/

ブラジル出身。ニューヨーク在住のファッションイラストレーター。

オハイオ州コロンバスの大学でアートとデザインのBFA(美術学士)を取得。ファッションデザイナーとしてのキャリアをスタート。ランバン、カルバン・クラインなどで働いた後、2006年に自身の名を冠したアパレルブランドを立ち上げる。コレクションは韓国、サウジアラビア、日本、バーニーズニューヨークの高級店など、世界中で販売された。

イラストレーターとしての彼の初仕事は、”ホルストン”リニューアルのルックブック。その後、ティファニーやバーグドルフ・グッドマン、サックス・フィフス・アベニュー、阪急、ケイト・スペード、コーチなどのクライアントと仕事を行なう。彼の作品や概念は、多くのアートディレクション雑誌に取り上げられ、Jonathan Adler著書「100 Ways to Happy Chic Your Life」にも掲載されている。最近では、雑誌「TOWN & COUNTRY」の寄稿編集者としても活躍。各プロジェクトや、クライアントの特定のニーズに合わせ、水彩画、色鉛筆、コラージュ、アクリル、及び写真撮影など、さまざまな手法で作品をつくりあげる。

 

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>> ブルックリン編

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>> マンハッタン編

 



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