CFCL VOL.8 Autumn Winter 2024 Collection「Knit-ware」どんな時間にも寄り添える控えめなエレガンスに着目し抑揚ある現代生活に向けた提案

CFCL(シーエフシーエル)VOL.8 2024年秋冬コレクション「Knit-ware」。シンプルな直線のランウェイを、セルビア出身の現代音楽作曲家Hristina Šušakの制作した、弦楽四重奏による緊張感の漂う旋律が会場全体を包み込みんだ。スポーティなセットアップや、オケージョンシーンにも寄り添うドレスが交差し、日常生活における緩急ある多様なスタイルを表現している。

グラデーショナルな性別も、さまざまなボディサイズも、一人ひとりの個性を受け入れる特性がニットにはある。この素材に可能性を感じたCFCLは、機能のある器に用いられるwareという言葉を引用し、新しい概念を作り上げてきた。VOL.8のテーマは「Cadence(韻律)」。過度な装飾を削ぎ落とした実用的な衣服は、日常を豊かにするリズムを生み出す。目覚めから夜まで、あるいは平日から休日まで、日々には緊張とリラックスの連続が存在し、そのすべてを衣服はそっと支えている。どんな時間にも寄り添える控えめなエレガンスに着目した、抑揚ある現代生活に向けたKnit-wareの提案となっている。

アセテートと再生ポリエステルによるハイゲージの上品な光沢を持つMILAN RIBシリーズは、デイリーからフォーマルなオケージョンまで、リズムのある日々の生活シーンに対応する。ダブルブレストのディナージャケットは一つボタンにして、シームポケットにするなどディテールを削ぎ落とした。エプロンドレスは、長方形の平面的パターンにリブを施すことだけでシルエットを生み出す極めてシンプルな構造でできている。

撥⽔加⼯がされた再⽣ポリエステル⽷を⽤いて、軽くてスポーティなメッシュテクスチャをコンピュータープログラミングニットで作製。フェンシングジャケットは後ろのウエスト部分に編み続きでリブを配し、エレガントでスポーティなスタイルの中に機能性も取り⼊れている。

細かな凹凸で編まれたストライプが、レンチキュラーのように見る角度によって異なる印象を与えるHYPHAシリーズ。プログラミングによるシームレスなダーツによって、編み地の状態で体にフィットした、もしくは離れた立体を作り上げている。ボンバージャケットはボリュームのあるコクーンシルエットに仕立て、テーラードジャケットはウエストをマークした構築的なペプラムを大胆に表現している。

ブランドの代表的なPOTTERYやMILAN RIBも、レーヨンのモール糸を混ぜ編み上げることで光沢感とソフトな手触りを兼ね備えた新たな風合いを手に入れた。煌びやかな表情がひときわ目を惹くENCHANTシリーズは、3Dプリンターのように人の手を介さず出力される服に、職人が時間をかけてスパンコールを一つ一つ手縫いで施されている。

©︎CFCL Inc.

 

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