CFCL VOL.5 S/S 2023 Collection「Knit-ware: Blueprint」未来を予言し想像されたサイエンスフィクションやその中で登場したシルエットを宇宙まで視座を高めて見つめ直す

パリ・ファッションウィークの中心拠点となっているパリ16区にある美術館 パレ・ ド・トーキョーのTogunaスペースにて、初めてのフィジカルなプレゼンテーションを発表したCFCL(シーエフシーエル)。2023年春夏にあたるVOL.5のコレクションに掲げたテーマは「Knit-ware: Blueprint」。かつて、未来を予言し想像されたサイエンスフィクションやその中で登場したシルエットとスタイルが現実へと迫ってきた現代社会において、どんなエレガントなニットウエアが必要か、宇宙まで視座を高めて見つめ直したコレクション。プレゼンテーション発表の演出には、セノグラファー(舞台美術)としてアーティストのナイル・ケティング氏を迎え、多彩なパフォーマーとモデルを起用。可能性ある「資源」に覆われた⻘い銀河系”PLAnet”への旅をユーモアをもって表現した。サイエンスフィクションは、ときに未来を予言してきた。しかしそれは決して偶然の成果ではなく、鋭敏な観察眼と美意識を持つ人々が描く未来計画だったのだろう。機能性の象徴のようなタイトなスーツも、あるいは新たな美意識の存在を彷彿とさせる異型のシルエットも、描かれてきた未来人のスタイルは現実に迫ってきているかもしれない。現代生活のための衣服を構築するとは、改めてファッションを捉え直すこと。産業構造やライフスタイルの洞察はもちろん、未来予想図を描く作業でもある。宇宙から地球を見つめるように、科学と空想を行き来するように。今の時代に必要な衣服のあり方を、CFCLはKnit-wareとして提示する。また、今回のコレクションのシューズは全て、アシックス社とのコラボレーション。環境省との取り組みをきっかけにスタートしたこのプロジェクトは、アシックスの技術を結集し、原料調達、製造、輸送、使用、廃棄に至るライフサイクルにおいて、現時点で温室効果ガス排出量が公表されているシューズのなかで、最少の排出量を達成したスニーカー、GEL-LYTETM III CM1.95をベースにデザイン。2023年の発売が予定されている。



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