⽇本古来の桜をテーマに、台湾出⾝のアーティスト”Demos Chiang(デモス・チャン)”が個展 「CHERISH BLOSSOM」をGINZA ATRIUMにて3月23日より開催

台湾出⾝のアーティストDemos Chiang(デモス・チャン)の個展「CHERISH BLOSSOM」を、3月23日(土)~4月10日(水)の期間、銀座 蔦屋書店中央イベントスぺースGINZA ATRIUMにて開催される。桜から着想を得た最新シリーズ作品の初公開に加え、盆栽アーティスト集団「TRADMANʼS BONSAI」と伝統を守りつつ、既成概念を超えた盆栽のコラボレーション展⽰も⾏われる。

デモス・チャンの作品は、擬⼈化された動物を通して世の中への考察と関⼼を表すと同時に、アーティスト⾃⾝の内的な感情の記録の発露となっている。それらは鑑賞者に彼の研ぎ澄まされた感性、⽣きとし⽣けるものに対する平等な⼼、そして⼈⽣への誠実な姿勢を伝える。とりわけ、各作品にパラレルに対応する英詩は、偽りない本⼼と哲学的内省に満ち溢れ、中国の⽂⼈書画の伝統を受け継ぐ。絵画技法としてラッカーや⽔を⽤いた混合技法、スプラッシュ(⾶沫)、スクレイピング(擦り)のような⻄洋の技法を採り⼊れ、さまざまなテクスチャやレイヤー(層)を創り出し、俊敏で滑らかな筆勢感を引き出している。彫刻の制作においては、真空の概念を⽤い、⼈⽣における時とその推移の儚さを探求している。デモス・チャンの桜から着想を得た最新作やコラボレーション作品を鑑賞しに、会場へ足を運んでみては。

⼈々は、すべてを複雑にすることによって⾃分たちの⽣活を困難にしている。彼らは⾃分が選んで⾒たいものしか⾒ず、物事の本当の姿を決して⾒ない。それが桜が存在する理由。私たちに⽴ち⽌まって、その花々を⼤切にするよう思い出させてくれる。デモス・チャンは、桜を三つの次元で祝う。「かっこいい」への私の解釈、そして「かわいい」への私の解釈、さらには伝統的な⽇本の盆栽への共通の解釈。「かわいい」バージョンの桜はカラフルな絵で表現され、それらは桜の森を形成するために組み合わせることができるが、単独でも、ペアでも、または三つ⼀組でも展⽰することができる。まるで⼈々が桜の⽊の下で桜の花を祝うように。「かっこいい」バージョンの桜は、桜の柔らかさを引き⽴たせるためのモノトーンの⾊の絵画シリーズになる。この強さが、桜をより柔らかく⾒せてくれる。盆栽への解釈では、盆栽の動物の形を反映する鉢を描くことを考え、「昇⿓」に響きわたる新しい彫刻、「檜⿓」を作成した。「檜⿓」は台湾の⾃然の驚異、「雪⼭枯⽊」の形を取っている。それは種から始まり、⿓に変わり、「昇⿓」の垂直な形と合わせるために⽔平に配置された。材料は真鍮で、時間の経過とともに⾊が変わり、⽊の⽣命の過程のように⽼化する。「⼤漆」という塗装技術は、⽇本と中国が持つもので、その起源は盆栽と同じく古いもの。これは、盆栽と芸術― 良い盆栽と芸術―が、伝統的な技法と同様に、私たちの世代を超えて受け継がれることを強調するもの。私たちは、現時点での守護者または創作者に過ぎない。

蔣友柏(しょうゆうはく:Demos Chiang)は家族背景と若い頃の⻄洋教育により、デザインと芸術的創造において東洋と⻄洋の⽂化を統合した現代の新しい⽂⼈芸術スタイルを表現することができた。30歳のとき、彼は商業デザインにおいて優れた業績を上げ、複数の国際的な賞を受賞。近年では、彼の芸術的才能と教養により、グラフィックペインティング、インスタレーション彫刻、マルチメディアアートなど、さまざまな側⾯で創造性を表現している。

 

■Demos Chiang個展「CHERISH BLOSSOM」

2024年3⽉23⽇(⼟)〜4⽉10⽇(⽔)銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)にて開催 / 11:00〜20:00 ※最終⽇のみ18:00閉場 / 入場無料

お問い合わせ:TEL 03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp



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