風景司 団塚 栄喜による、一日一組限定の滞在型アートワークプロジェクト『不時泊』が順次開業
かつてそこに暮らした人々の原風景に触れる唯一無二の空間

MIYASHITA PARKやSHIMOSE ART MUSEUM、箱根・強羅 佳ら久など、数々のランドスケープデザインやコンセプトデザイン、トータルデザインを手掛け、国内外で高い評価を受けている風景司 団塚 栄喜(有限会社アースケイプ 代表取締役)は、一日一組限定の滞在型アートワークプロジェクト『不時泊』を、6月下旬より順次開業。大分県竹田市「PERMA(パーマ)」、竹田市久住高原「IROA(色空)」、竹田市神原「LUTEN(流転)」、大分県佐伯市大入島「HASO(波礎)」、そして神奈川県横須賀市「IKUSA(居草)」と、それぞれ異なる5つのコンセプトをデザインし、多様な「風景」と向き合うことができる一日一組限定の実験的宿泊施設となっている。日本の原風景に強く惹かれ、これまでさまざまな風景を司ってきた団塚がその土地に触れ、自然と共存、共鳴しながら約8年かけ完成させた。コンセプチュアルなアプローチでありながら、かつてそこに暮らした人々の原風景に触れることのできる唯一無二の空間。環境問題や震災など多くの問題が浮き彫りになっている現代において、人は地球とどのように共存していくべきなのか、自分自身にとっての答えを探すきっかけとなる体験が待っている。

昭和の時代より人気のパーマ屋さんだった建物を再生可能エネルギーで利用できるようにリノベーションした「PERMA(パーマ)」。薪で部屋を暖め、お湯を沸かす、夜は灯りを極限まで落として過ごすなど、電気やガスが無かった頃のかつての日本の暮らしを体験することで、未来のライフスタイルが見えてくる。デザインミーティング、オフサイトミーティング、展示会、イベントスペースにも利用することができる。

「IROA(色空)」は、高原と山々と空に向かって開かれたコンセプチュアルな建築で、テント型のコンクリートシェルター。ここには電気もガスも水道もなく、必要な水はスタッフが名水の里、竹田の湧き水を汲んで準備してくれる。テラスでは薪を使ってBBQや屋外バスを楽しむことができる。

ユネスコエコパークに指定されている祖母山の源流、神原渓谷にある秘密基地のような、隠れ家のような、神聖な場所「LUTEN(流転)」。 崇高な空気と大自然の清らかさに身を委ね、究極の寛ぎを体感できる世界へと案内してくれる。「LUTEN(流転)」はデイユースのみ。

人通りもほとんどない静かな海岸線にひときわ目立つガラス張りの建物「HASO(波礎)」は、日本の未来へのひとすじの希望を示すかのようなデザイン。ここに訪れると不思議と子供時代に戻ったような無邪気な遊び心が自然とこみ上げてくる。

築100年を超える木造建築を、団塚が5年以上かけて改築した「IKUSA(居草)」。春には桜が満開になり、その美しさは一層引き立つ。茶室、神大杉のテーブル、神棚、囲炉裏、溶岩風呂など、日本様式が絶妙に調和しており、時空を超えた旅へと誘う。

団塚 栄喜が手掛ける『不時泊』で、日本の原風景に触れてみてはいかが。

風景司 団塚 栄喜は、1963年大分県佐伯市大入島生まれ。黒潮の海に浮かぶ小さな島に生まれ、蛍の舞う清流の森に育ち、幼少期の原風景が作品作りに強い影響を与える。桑沢デザイン研究所を経て、モノ派を代表する美術家、関根伸夫に師事。国内外に時間、空間、人間の「間」を繋ぐ風景を作品として手掛ける。多摩美術大学客員教授。東京藝術大学非常勤講師。アースケイプ主宰。都市景観大賞、土木学会デザイン賞、BCS賞、SDA賞、グッドデザイン賞、AACA賞、英国D&AD Award、米国Green Good Awardなどを受賞。2021年、著書『EARTHSCAPE「そこにあるべき」ストーリーを生み出す〈風景司〉団塚栄喜作品集』(CCCメディアハウス)を発刊。アートを通した環境活動『MHCP(メディカルハーブマンカフェプロジェクト)』、『不時泊』などのプロジェクトを展開している。

PERMA(パーマ)

IROA(色空)

LUTEN(流転)

HASO(波礎)

IKUSA(居草) ©Sato Shinichi

風景司 団塚 栄喜 ©Akira Maeda

 

■不時泊

2024年6月下旬より順次開業

https://fujihaku.earth/



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