Chloé Spring-Summer 2024 Collection 環境保護の一形態として個人の行動力を探求

Chloé(クロエ)2024年春夏コレクション。スピリチュアルな悟りの象徴としての蓮から、浄化作用のあるカラユリに至るまで、花は意識の象徴といえる。クリエイティブ・ディレクターのガブリエラ・ハーストにとって、意識は気候変動を成功に導くための4つ目の、そして最後の要素。彼女によるの過去3回のコレクションはチャプターとなって構成されており、再生(2022年秋冬)、クリーンエネルギー(2023年春夏)、女性のリーダーシップ((2023年秋冬)と、それぞれが気候変動への対策にフォーカスしている。そして今回の2024年春夏コレクションで、ガブリエラは環境保護の一形態として、個人の行動力を探求している。一人ひとりが自立し、地球と母なる自然のために尽くすなら、集合体としてより強い力でポジティブな変化をもたらすことができる。今シーズンは、メゾンでのガブリエラのファッション・アンソロジーを締めくくるものであり、また彼女がクロエで過ごした時間を祝うものでもある。ギリシャ語で”Chloé”を直訳すると、「若い緑の芽」という意味になる。2024年春夏コレクションで、植物にインスピレーションを得た洗練されたシルエットは、マリーゴールド、コーラル、シルバーを散りばめた透明感のあるカラーパレットで強調されている。包み込むようなチューブ状のカラユリの花は、ブラックのプロングレザーを使ったラップスカートとドレスのカーブライン、そしてレザーのバイカージャケットとトレンチコートのゆるやかにうねるジップオープニングに表現されている。左右対称の蘭のシェイプは、メタリックレザーやウールを使ったドレスの繊細で曲線的なシームワーク、カットアウト、バルーンスリーブ、そして大きく開いたネックラインに反映されている。長さのあるウールクレープジャージーは、ブーゲンビリアのようなセラミックバックルからこぼれ落ち、身体を包み込み、蔓のようにのびのびとミニドレスを形作っている。

今回のコレクションは、花のもつ神聖な幾何学の美しさを探求している。白いストラップレスのオットマンニットドレスは、スパンコールとウールのフリンジが根のように連なり、ノースリーブのタートルネックドレスは、雄しべを思わせる何千ものきらめくラッパビーズで飾られている。建築的なレザートップとギャザードウールガーゼのスカートを組み合わせたドレスは、構築的でありながら華やかさがあり、柔らかなドレープを描くスリーブは、まるで花びらのよう。今シーズンのバッグは、ガブリエラのメゾンとの旅を一周する。2021年初頭、クロエのデビューコレクションをデザインしていたガブリエラは、ギャビー・アギョンの孫娘であるミカエラ・アギョンとパリの彼女のアパルトマンで会った。そこでミカエラは、愛用していたクロエのバッグを含む、ギャビーが最も大切にしていた品々をガブリエラに見せた。以来この瞬間はガブリエラの心に刻まれ続け、ギャビーと彼女の遺産へのオマージュとして、ガブリエラは洗練されたボックス・レザーのクラッチバッグを再解釈してデザインしている。フットウェアコレクションのセンターピースとなるのは、サマーサンダル。新作Bloomaのシューレースには、繊細なレザーの 花が振り子のように咲いている。新たなジュエリーラインBloomaはレディ・トゥ・ウェアとの親和性を高めるピュアなフラワーモチーフが特徴となっている。

© Chloé

 

■Chloé

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