NYFWスペシャルインタビューKAREN WALKER x マリエ "不動の人気を誇る彼女のデザインの秘密とは?"
今回のNEW YORK FASHION WEEK、マリエさんと取材に向かったのはKAREN WALKER(カレン ウォーカー)2016 Fallコレクションランウェイショー。ショー前にはカレンLOOKのマリエさんとフォトシューティングも敢行。そしてショー終わりのバックステージにてカレン ウォーカーのインタビューに成功!「不動の人気を誇る彼女のデザインの秘密とは?」マリエさんと共にカレン ウォーカーの魅力に迫ります。
「不動の人気を誇る彼女のデザインの秘密とは?」 KAREN WALKER x RETOY’S interview by MARIE PASCAL
MARIE:今シーズンもShowの成功おめでとうございます!
KAREN WALKER:こちらこそ来てくれてありがとう。
MARIE:まず最初にとても私は今緊張してます!だって20歳位の時からあなたのデザイン全ての大ファンなのだから!
KAREN WALKER:Wow! それは嬉しいわありがとう。
MARIE:今回もすばらしいShowでした。今シーズン2016 Fallのテーマを教えてください。
KAREN WALKER:まず私たちのデザインにはいつも、ユーティリティー、ファンクショナル、マスキュリンそしてダンディーとグラマラスがちりばめられているわ。今期は特に1920年代のフォトグラファーBerenice Abbott(ベレニス・アボット)にインスパイアされているの。彼女の作品はもちろんのこと、特に彼女のパーソナルなスタイルにとても惹かれたわ。20年代のニューヨークで常に仕事を中心に生活する女性であり、いつでも仕事ができるスタイルで身を包んでいたの。ブローチやお飾りで自身を飾り付けすることはせず、その時代には珍しいダンディズムが散りばめられたマスキュリンなパーソナルスタイル、それが彼女の魅力の1つ。社会派フォトグラファーとして活動していた20年代前半のパリでは、マン・レイなどと交流を深め、ジャンコクトーなどのポートレートを手掛けるなどアートシーン時代の中心にいた彼女は、その時代のソサエティーにおいて”フォトグラフィプリンセス”的な扱いだったの。そんな状況に彼女は20年代末「もういいわ私ニューヨークへ行く」とニューヨークへ活動場所を変えてしまうの。それってその時代にはすごいことだったと思うわ!それはまるで”I don’t want to do pretty anymore!(かわい子ちゃん扱いはもううんざり!)”っていう感じかしら!?そんな力強い女性像の彼女のスタイルに惹かれたの。
MARIE:そうなのね彼女の作品チェックしてみるのが今から楽しみ!
MARIE:いつもとてもユニークなアートワークで私たちを楽しませてくれるカレンの広告ビジュアル。いつもどこからインスパイアされ、どうプロデュースされているのでしょうか?
KAREN WALKER:そうね、もちろんいつも一緒に作業するアートクリエイティブディレクターがいるわ。特に特徴のある広告のアイウェアビジュアルは、確か12年程前にスタートしたの。当時はアイウェアのビジュアルと言えば「Beach and girls」て言うのがお決まり。でも私は「もうそんなの見飽きたわ!」”Let’s do something different! as far as we can go.” そのイメージからかけ離れるだけかけ離れてみましょう!ってね。でも、いつか他で見かけるビジュアルがかけ離れたものばかりになっていたら、いつかまたビーチのビジュアルにする日が来るかもね(笑)
MARIE:でもあなたはビーチに囲まれた素晴らしいアイランド、ニュージーランド出身ですよね?
KAREN WALKER:そうね!でもウィークエンドに娘とビーチに行くのは素晴らしいけれど、それ以外の場所で気持ちよさそうなビーチで寝転んでいる写真なんて見たくないわ(笑)人々が見飽きたありふれた広告にしたくなかったの。
MARIE:私は実際にそんなニュージーランドのオークランドにある、あなたのとても素敵なショップにも行ったことがあるのよ!
KAREN WALKER:そうなの!?ありがとう。
MARIE:そこには日本ではあまり見ることのなかったアイテムもたくさん置かれていて、特にアクセサリーラインがとても印象的でした。リングなどのとても素敵なアートモチーフはどこからアイデアをもらうのですか?全財産をなくしそうになったくらいよ(笑)
KAREN WALKER:Haha!ありがとう。キーは「Just make it up!! You know?(わかるでしょ?ただ作っちゃうのよ!)」真っ白な紙とペン1本を用意して思い浮かべるの、”まだ世界にないアイデアの、見たことのないデザインって一体何かしら?”ってね。Use your imagination!!(イマジネーションを使うのよ‼︎)私の作品はイマジネーションの塊。
MARIE:それってすごく素敵な言葉ね、カレンは小さな頃からそんなイマジネーションが良く湧く子供だったの?幼少時代どんな子供だったのですか?
KAREN WALKER:今の私と変わりないと言えるわ。常に2つのサイドで思っているの。1つのハーフサイドは、ファンタスティカルで常にイマジネーションに溢れている。もう一つのハーフサイドは、コントロールし仕事を常に監視しているサイド。この2つがとてもバランスをとってくれているみたいね。
MARIE:それって少しニューヨークとニュージーランドを行ったり来たりしている生活スタイルにも影響しているのですか?
KAREN WALKER:そうね、それもそうだわ!私の家はやっぱりニュージーランド。娘もそこにいるわ。それでも年間150日はニューヨークに来るから、半分はニューヨークにいるということになるわね。ニューヨークは私のセカンドホームよ。
MARIE:毎回Showの終わり、カレンが出てくるたびにため息が出ちゃうのよ。あーなんてきれいでかっこいいんだろうって。カレン自身の美しさの秘密を教えてください。
KAREN WALKER:ありがとう”Confidence”ね。”自信を持つこと”。何を求めているかポイントオブビューを持ちしっかりと自分の持ち味を信じて生きていくことよ。全ては自分の自信でしか動けないのだから。
MARIE:私たちRETOY’Sは日本のウェブマガジンです。日本のガールズはどうカレンに映るのですか?日本に来ることはありますか?
KAREN WALKER:大好きよ!日本の何を愛しているかって、街にいる人々よ。女の子も男の子も他の国とは比べられないくらい違いがあるの。今どの国もファッション界は一色になっていきつつある。いろんな方向からね。それでも日本のストリートだけにはいつも感心させられるわ。
MARIE:私たち日本人がするカレン ウォーカーのアイウェアや洋服のコーディネーションは好きですか?
KAREN WALKER:もちろん、コーディネーションは日本の女の子が他の国と違う1番のKeyね。とてもよく考えられているわ。
MARIE:カレンからその言葉が聞けて私はとてもうれしいです。ありがとう。最後にRETOY’Sを読んでいる日本のカレンファンのみんなにメッセージをください!
KAREN WALKER:「Hi everyone! RETOY’Sを見ている日本の皆さん、ここ2年くらい皆さんにお会いしに行けてないわ。でも今年は必ず行けることを私自身とても楽しみにしているの。いつもLoveをありがとう。」
ーインタビュー後記ー
彼女のもつスターのようなオーラ、美しさ、そして母のような優しさが混ざった人柄に、話をしているとこちらまでゆったり落ち着いた彼女のペースに包み込まれていく時間。デザインとは、人自身、そのものの持つ魅力から発祥していくものであるのかもしれないと深く感じた素敵なインタビュー時間でした。インタビューできるチャンスをくれたRETOY’Sに感謝。そしてHuge appreciation to Karen Walker./Pascal Marie DESMARAIS
訳/インタビュー マリエ PHOTO Ena Kitamura
■KAREN WALKER