「自分に嘘をつかない」髙橋義明 スペシャルインタビュー

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髙橋義明(Yoshiaki Takahashi)/ Website: yoshiakitakahashi.com / Instagram: @cornerstone.img

H 181cm / C 82cm / W 68cm / H 89cm / S 26.5cm(BE NATURAL所属)

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PHOTO Ena Kitamura

 

・2011年にメンズノンノのモデルオーディションでグランプリを取った事がモデルになるきっかけだとお伺いしてますが、元々モデルに興味を持たれていたのですか?

ー武蔵野美術大学の建築学科に通っていたんですが、1年生の時からファッションコースのショーのモデルや、教授のパトリック・ライアンさんがデザイナーをされている「YAB-YUM(ヤブ・ヤム)」と言うブランドのカタログのモデルなどをやらせていただいてました。その頃からですね、モデルに興味を持ち始めたのは。大学3年生になって、建築や美術などの領域が社会とうまくリンクしていないなと感じて、自分の中の可能性として、モデルっていうものがある気がしたんです。特にメンズノンノモデルは、普通のモデルって感じでもないし、芸能人っていうわけでもない。自分の名前が出るってところがすごく大きいなって感じて。新しい世界を広げてみようという思いで応募しましたね。

 

・そこから今の事務所に入った経緯は?

ーメンズノンノモデルに応募する前からパトリックさんが今のモデル事務所を勧めてくれていたんですが、その時は事務所っていうものがよくわからなくて。2年間はメンズノンノ編集部所属というかたちでモデルをやらせていただいてました。その後、演技を始めたいと思った時に事務所を探し始めたんですけど、ちょうどそのタイミングで今の事務所の方とお話する機会があったんです。僕は今でも作品を作り続けているんですが、そういった美術や建築の分野も僕のパーソナリティとして受け入れて応援してくれているんです。君がやっている事は絶対に役者としても、モデルとしても役に立つからって。そういう事務所は少ないと思うし、新しい試みをしようとしている事務所なので、そこに加わるのは面白いだろうと思い所属させて頂きました。

 

・メンズノンノの専属モデルになって、最初のお仕事は覚えていますか?

ー確か、表紙の撮影でした。僕が受けた時が創刊から25周年の時で、特賞として、クリスチャンディオールからパリコレへの招待と、メンズノンノの表紙を飾れるっていうのがあって、その撮影が最初のお仕事だったと思います。オーディションを受けていた時は、入れたとしても準グランプリだろうなって思っていたんです。なんとなくですが、グランプリは取れないだろうなと。それまで事務所に入らなかったのも、モデルとしてやっていくことに、そこまでの自信がなかったんだと思います。なので、パフォーマンスを頑張って準グランプリに入っていこうっていうスタンスでした。準グランプリで名前を呼ばれなかった時は、あー応募するんじゃなかったーって思いましたね…でも有難いことに、グランプリになって表紙を飾ることができました。表紙の撮影の時に、スタジオで組まれたセットやライティングに驚いたし、今まで会ったことのない人たちと出会って、ここは僕が今までいた世界とは違うなって感じたのを覚えてます。

 

・雑誌の撮影以外にも、東京コレクションなどのお仕事もされていますよね。

ーコレクションって凄いエネルギーですよね。関わっている人数も違いますし、何よりデザイナーの方の人生で得てきたものがショーとして表現されている。その瞬間に立ち会えるのは貴重なことだし、すごく好きです。

 

・海外のコレクションと東京コレクションとの違いって感じることはありますか?

ーありますね。ファッションに対してのベースが違うし、カルチャーも違いますよね。海外はいろんな会場でランウェイがありますが、日本ではそれが難しい。でもそれは日本の大きな特色で、東京コレクションでみた、同じ会場の空間が変化していく光景も僕は好きでした。東京っぽい光景だなと思います。

 

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・また、役者としても活躍されていますよね。演技はいつ頃から興味があったのですか?

ー役者は大学3年生の時なので4年前からですね。メンズノンノに入った時ぐらいからです。僕はまだ、あまり出演作とかも少ないんですけど、映画を観たり、小説や演技に関する本を読むとやっぱりこれだよなって思います。僕が考えてきた「建築」は建物だけじゃなくその人の生活や人生なんです。もし自分が色んな人生を経験できたら、自分にとってとても貴重な財産になるだろうと思います。

 

・「白河夜船」が映画初出演作だとか。初めての撮影は緊張されましたか?

ー実は主演の安藤サクラさんが一番好きな女優さんで、すごく嬉しかったし緊張しました。安藤さんは全身で演技をする人だなと感じました。役を生きるってこういうことなのかと。初めての作品で、あの現場にいれたというのはとても幸せです。

 

・モデルSenくんの個展でもムービーに出演されていましたよね?

ーはい。Senくんが本当に丁寧で、3か月前ぐらいから台本をもらえました。リハーサルも、相手役の子がスケジュールが合わない時は、Senくんが相手役をやってくれて。元々彼も役者をやっていたから、急に怒ったようにセリフをぶつけてくれたりとかしてくれて。相手の出方次第でこんなにも感情が動くんだなって感じました。確かに、日常生活でもそうですよね。

 

・その個展の会場作りも手がけられたとか。どういったイメージで設計されたのですか?

ーSenくんと話をする中で、若者が抱える葛藤、そして繋がりというものがキーワードとしてあったので、それを空間で体験させることができないかなと思ってました。壁の高さを変化させたり、細い通路のような空間を設けたり、目の前の作品だけでなく、別の作品も見えてくるように設計しました。設営は5日間でした。オープニングの5分ぐらい前まで作業していましたね。本当は、主演だし綺麗な格好をしてかないとって思っていたんですけど、そのまま作業着で出席してしまいました。本当に楽しかったしいつも刺激をくれるSenくんに感謝です。

 

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PHOTO Ena Kitamura

>>NEXT PAGEでは、建築家としての一面も持つ、彼の考え方に触れています。

 

 

 





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