ベイカー恵利沙 インタビュー「目の前にあることに全力で取り組み道を切り開く」

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ベイカー恵利沙(Elisa Baker)/ Instagram: bakerelisa

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・モデルを始めたきっかけは?

ーモデルは、やりたいとは思っていたけれど、保守的な性格もあって、大学4年生の時には普通に就職活動をしました。でも、いざ内定をもらうと、「来年からスーツを着て、会社に通うんだ。」と思うと、やはりモデルの仕事がしたいと思って、モデル事務所に自分で応募しました。

 

・夢は捨てきれなかったという感じですね。そこからモデルのお仕事がスタートするのですね。

ー事務所には入れたのですが、私の「暗黒時代」のスタートなんです(笑)。2年間、モデルの仕事が全くなくて、アルバイトばかりしていました。大学の同級生は就職していたし、話も合わないのと、私が夢を追いかけて仕事が出来ていないという悔しさもあって、友人にも会わなかったですね。まさに「暗黒」。だからといって、何もしなければそのままなので、フリーとして、インスタグラムを始めました。何者でもない自分を、何者かにするには、自分でやらなければいけないと思ったんです。でも、インスタグラムって、有名人だったら、「今日のランチ♪」とアップしただけでも見てもらえますが、何者でもない私のインスタを見てもらうためには、見たいコンテンツを作らなければと思って、毎日洋服をコーディネートしてアップしました。服が好きだと見てくれるかなと思って。すると、1年くらいした時に、スタイリストさんがいない現場で、「私物でいいから持ってきて。」と、私のスタイリングを見てくれていた監督さんから声がかかって、スタイリストとして現場にいくことになったんです。

 

・いきなり、モデルではなくスタイリストデビューというのはどうでしたか?

ースタイリストとして必要と思うものを買いそろえるところから始めました。アイロンや毛布やスリッパなどを買ったのですが、あとから考えると現場で借りられるんですよね。そして、そのときに担当させてもらった女優さんが、私のスタイリングを気に入ってくれて、次の現場もスタイリストとしてお仕事を依頼されたんです。

 

・本業ではないのにどうされたのですか?

ースタイリストではないことは伝えたのですが、それでもと言って下さったのでやらせて頂くことにしました。でも、普段私も知っているスチール撮影の現場とは違って、テレビ番組の収録だったので、どう動けばいいかわからない現場でした。女優さんもまだ新人だったこともあり、私がおろおろしていたら不安にさせてしまうと思ったりもしたのですが、誰かに教えてもらえる立場でもなくドキドキしました。いきなりピンマイクを渡されて「マイクお願いします。」って言われても・・・・って感じです。ほかの人をこっそり見て、見て盗んで現場で覚えました。でも、その収録中は、スタジオで見学しているのですが、「彼女の音声だけ入っていなかったので撮り直しです。」っていう悪夢が、ずっと頭の中を駆け巡っていました(笑)。もちろん、担当の人がチェックしてくれるので、そんなことはないのですが、初めてだったので。

 

・ものすごい初体験でしたね。その後も、スタイリストを続けられたのですね。

ーそうなんです。でも、スタイリストとしての知識もないままだったので、私物を持って行くしかなく、テレビの収録なので1着というわけにもいかず、何着も購入していたので、お仕事しても赤字でした。しかも、自分好みというより、彼女が可愛く見えるものをと買っていたので。リースができるということも最初は知らなくて、途中から知人をたどってなんとか貸していただけるようになりました。

 

・スタイリストとしてキャリアを積みながら、モデルのお仕事のほうはどのようにスタートしたのですか?

ースタイリストの現場で、モデルのお話をいただいたり、その逆もあり、モデルの現場でスタイリストのお話をいただいたりで、両方のお仕事ができるようになりました。

 

・両方の立場のお仕事を経験してみてどうですか?どちらが好きですか。

ー昨年くらいから、少しずつスタイリストにシフトしています。自分で表に出るだけじゃなく、とにかく洋服が好きで、仕事がしたいと思っているので。モデルの仕事って、求められないと仕事ができないけれど、スタイリストは自分が動いた分だけ応えてもらえるから。それに、何かを作り上げるのが好きなんです。洋服が好きで、表現するための一員なら、モデルもスタイリストも、やりたいことはつながっています。それに、モデルもやるようになってから、スタイリストのするべきことがわかるようになったし、逆もそうですよね。両方の気持ちがわかることで、気持ちよさや仕事の質があげられていると思います。

 

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