ふわりとした雰囲気に芯の強さ モデル「安宅葉奈」スペシャルインタビュー
安宅葉奈(Hana Ataka)/ Instagram: atakahana
H 177cm / B 81cm / W 61cm / H 88cm / S 25.0cm (BARK IN STYLE所属)
PHOTO / Ena Kitamura
・雑誌、広告、テレビCM、ファッションショーと安宅さんの活動は多岐にわたります。そもそもキャリアスタートのきっかけは?
ー出身地である石川県で開かれた合同学園祭のミスコンがきっかけです。大学生だった当時、コンテストの運営チームにいた友人に頼まれて参加することに。そこでグランプリに選んで頂き、副賞だった学生作品のファッションショーに出演したんです。そのショーに招待されていたモデル事務所の社長から声をかけてもらいました。でもその時はモデルの仕事にそんなに興味もなかったし、自分に自信もないし、華やかな業界は何となく恐そうだなっていう印象を持っていたので、すぐには踏み込めませんでした。東京に住むことも考えたことすら頭になかったですし。これといった目標や目的もなかったので流れに任せて何となく地元の会社の事務職を受けたんですが、最終面接で落ちてしまい自分の気持ちを改めて見直すことにしたんです。せっかく身長もあるしモデルをやってみないと後悔するかもしれないと感じたので、スカウトから1年ほど経っていたんですが自分から事務所に連絡しました。
・周囲に全くペースを崩されない感じ、素敵ですね(笑)
ーそうですね、連絡したのは1年後でした(笑)バイトして少しお金を貯めて、大学卒業と同時に東京へ。初めてカメラの前でコンポジ用の写真を撮影した時はポージングもできないし、とにかく何もできなくて、緊張や不安から泣いてしまったのを覚えています。何人かいた周りのモデルさんは慣れている感じだったし、楽しそうに話ししてたんですけど、どうしたらいいか全くわからなかったです。恐かった。テレビで見たことある芸能人とすれ違ったり、渋谷駅も出口わからずで一時間迷ったり。今回このインタビューを受けることになって上京した時のことをよく思い出したんですけど、今考えると本当に懐かしくて。当時の私にもっと自信持っていいんだよと言ってあげたいです(笑)
PHOTO / 高橋勇人
PHOTO / Yumiko Tayuki
「Her World」
・上京して初めてのお仕事は覚えていますか?
ー確かヘアサロン用のビジュアル撮影だったと思います。黒髪ストレートの今とは違い髪はもっと長くて茶髪でメッシュを入れてました(笑)カメラの位置が近かったし、緊張もあってなかなかレンズを見れなかったので、カメラマンの方やスタッフのみなさんは必死に現場を和まようとしてくれていました。私の勝手なイメージで事務所に所属すれば雑誌の仕事がたくさんできると思っていたけど、1年ほど所属していた初めの事務所はタレント・芸能系のジャンルに強かったのでなかなか思うような撮影はできず。徐々にモデルとしての方向性や、本当にやりたいことを考えるようになりました。
・キャリアを積んでいくうちにお仕事の内容も考えるようになった?
ーそうですね。テレビで深夜に放送してた『流行通信』を見ていましたし、もともとランウェイに憧れの気持ちがあったんです。モデル仲間や周りの意見を聞きながら、いくつか事務所を訪ねたりして自分から動きました。今の事務所の面接を受けたとき、担当の人が親身になってくださったこともありますけど、カンで決めたかな(笑)
・口調が穏やかでゆったりした雰囲気が漂う安宅さんですが、何かを決断したら行動するまではとても早そうですね。芯がある!新天地でいよいよランウェイデビューへ?
ー石川県民はマイペースで話するのもゆっくりなんです(笑)ファッションウィークとしては東京コレクションがランウェイデビューでしたが、徐々に海外を意識していました。事務所のモデル仲間もミラノやニューヨークで活躍していたし、日本ではハイファッションをやっているモデルも限られていたので。2014年、初の海外コレクションにチャレンジしました。場所はパリです。出演した「AVELON」のバックステージは、海外コレクション特有のせわしない感じは意外になかったんですが、ヘアメイクを何回もやり直した記憶があります。アジア人が私だけだったからかもしれませんが、髪質も骨格も違うのでスタッフのみなさんが大変そうだったのは印象に残っています。
PHOTO / Ena Kitamura
>>NETX PAGEでは初挑戦したパリコレクションでの出来事、彼女のふわりとした雰囲気にも迫ります!