Hideki Asahinaスペシャルインタビュー「常にフレッシュでいられるように」
Hideki Asahina/Instagram: HIDEKI_ASAHINA
H 186cm / C 92cm / W 72cm / H 94cm / S 27.0cm (Donna Models所属)
PHOTO_Ena Kitamura
・モデル始めたのは、ヘアメイクの叔母さんに勧めらたことがきっかけだとお聞きしたのですが。
ーこれと言って特に何もしていなかった21歳大学生の頃、たまたま何年かぶりに会ったヘアメイクをしてる叔母さんに何かやってみなよってモデルを進められて始めました。名古屋にいた時からたまに街でスカウトとかされたことがあって、漠然と少しは興味があったとは思うんですけど。最初は名古屋の事務所に入って、ウェディングとか百貨店のチラシとかの仕事を24歳ぐらいまでしていましたね。同世代の子たちはもう東京で雑誌とかに出ていて、モデルとして21歳ってそんなに若くない年だったから、始めた頃はモデルの仕事ってどこに行けばあるんだろうって感じでした。
・そこから東京でお仕事をするようになったきっかけは?
ー上京する前にファッションウィークに出たいと思って、ヨーロッパに行ってるんですよ。特に何もあてがあるわけではなかったんですけど、とりあえず行ってみようと思って。実は僕、上京するなら絶対今の事務所(Donna Models)でやりたいって思ってて、ミラノにDonna Modelsのメンズモデルがたくさん所属している事務所があって、とりあえず最初にその事務所にオーディションを受けに行ったらその場で決まったんです。そこからDonna Modelsにも入りました。
・逆輸入ですね(笑)!他にも都市がある中で、なぜヨーロッパを選ばれたのですか?
ーヨーロッパっていうよりも事務所に興味があって行ったんだと思います。名古屋でモデルをやり始めたぐらいの頃、日本人のメンズモデルでパリコレとか海外とかで活躍してる人って誰だろうって調べたときにDaisukeさんがでてきて、そのミラノの事務所はDaisukeさんが休業した時も、ずっと彼の写真をアップし続けていたので、興味を持ち始めました。日本人が世界で活躍するのをタイムリーに見ていたので憧れますよね。Daisukeさんを調べていて、Donna ModelsのWEBサイトにもたどり着きました。
・東京でもいっぱい事務所がある中で今の事務所の良さってどこだと思いますか?
ーモデルをやるならちゃんとやりたいと思って。やっぱりDonna Modelsは、良い仕事が多いです。基本的にハイファッションのモデルが所属してるってところがぶれないですよね。後、少数精鋭ってところも惹かれます。
・一番印象に残ってる仕事は?
ー全く仕事がなかった時、名古屋にいた頃なんですけど、ウェディングのディレクションをしてる会社のスタッフさんが毎月1回は必ず現場に呼んでくれて。それは支えでしたね。当時、毎月レギュラーでよんでくれるなんてモデルには確約がなかったし、本当に支えでした。
・今でもウェディングの仕事はされていますか?
ー今なかなか呼ばれなくなりましたね。まあこれは年齢的にしょうがないですよね。相手の女の子が10代の可愛い外人モデルさんとかになってくるので、さすがに並べないですよね(笑)
・パリ、ミラノ、東京などショーに出演して、都市ごとの違いは感じますか?
ーうーん、海外のほうが評価はフラットかな。素材がよければ使うっていうか。初めてミラノの事務所に入った時も本当に仲の良いカメラマンと二人で、スタイリストもつけずに撮った写真しかなくて。もちろん仕事で撮った写真もないし、そんなブックでもその場で即決でサインしてくれて、もう次の日からオーディションを受けさせてくれました。でも、仕事においては同じかなって感じます。気に入ってもらえるクライアントを増やしていく、確実にリピートを増やしていくっていうスタンスは日本でも変わらない。だからずっと色んな都市で仕事を続けていきたい。売れてるモデルさんってやっぱりどの都市もでていて、フットワーク軽く、ジプシーに仕事していると思うので、どこの都市もやっぱり大事。ま、日本人なので日本のマーケットが一番アドバンテージがあるとは思いますが(笑)
©THEM MAGAZINE
©Marni
©Kolor
・今、仕事をする中で何が一番テンションが上がりますか?
ー現場一つ一つが大事です。何も仕事がないときが3年ぐらいあったんで、よんでもらえること自体が嬉しいですね。一本でも多くリピートしてもらえるように。だから、当たり前のことをちゃんとする。遅刻しないとか、仕事をすっぽかさないとか、そういうことを大事にしてます。
・仕事の比率は、ショーが多いですか?
ーショーはシーズンが決まっているので、雑誌の方が今は多いですかね。月の前半は雑誌の仕事が多いです。レディースの雑誌よりメンズ雑誌の方がモデルをレギュラー化して、日本人を使う比重が高いと思います。
・女性誌は外人モデルが多いかもしれないですね。
ーまぁ、でもやっぱり外国人事務所に所属していると、海外の良いモデルに会う機会も多いから、中々競争は厳しいかなって感じます。男も女も。クライアントさんもフェアな立場なので、少しでもルックスが良い方、プロポーションが良い方、よりフォトジェニックな方を使いたいじゃないですか。どっち使うってなったら、ちょっとでも良いモデルさんを選ぶと思うので、そういう現実からは目を背けちゃいけないなと感じます。
・海外モデルと並んで立てるモデルが、日本にどれだけいるかっていうところはありますよね。
ーそういうのも、ショーモデルがたくさん所属している事務所にいないとわからなかったりするじゃないですか。昔は外国人が集まるオーディションにもほぼ行ってなかったので。今でも、写真とかの上がりを見ちゃうと外人モデルに負けてるなって感じるときはありますね。有名ブランドの広告キャンペーンや、ランウェイの仕事をやってる子とかって、もちろんルックスも良いし、プロポーションも良いし、持ってるブックも素晴らしい。まだまだ遠いですね。
・そう思ったときに、ここは勝てるって感じるところはありますか?
ーうーん、なんだろう。でもこういうハーフっぽいルックスで、純粋な日本人だってところが面白がられますね。それはすごい強みだと思ってます。あと、耳がチャームポイントだってよく言われます。尖ってて、変わってますよね(笑)
・絶対に初めて会った方はハーフだと思われますよね。兄弟とかも似ていらっしゃるんですか?
ーお兄ちゃんと妹がいるんですけど、全然似てないんですよ。僕、祖父にすごく似てて。祖父は外国人ぽくってイケメンなんです。だから、祖父のおかげです(笑)
PHOTO_Ena Kitamura
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