浅野啓介(Keisuke Asano)ニューヨークに向かう彼のいままで、そしてこれから。

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浅野啓介(Keisuke Asano)/ Instagram: keisukeasano_

H 178cm / C 87cm / W 71cm / H 90cm / S 27.5cm (BARK in STYLe所属)

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PHOTO_Ena Kitamura

 

・モデルを始めたきっかけは?
—高校生の頃は札幌にいて、大学入学を機に東京に出てきました。モデル事務所に入ったのは姉の紹介がきっかけです。その頃はデザイン事務所でレタッチのバイトを含め2つかけもちしていたんですけど、なかなかお金が貯まらなくて。最初はアルバイト感覚でモデルのお仕事を始めましたね。

 

・最初の仕事は?

—事務所に入って初めてのお仕事はマクドナルドの広告でした。事務所に入った3日後にオーディションに行ったらそれが決まっちゃって(笑)最初はめちゃくちゃ緊張しました。モデルというよりは芸能っぽいお仕事だったので、笑顔の作り方も難しくて。モデル初めて2年半経ちますが、今思い返しても大変なお仕事だったので、その時はもうこの仕事辞めたいって思っちゃった(笑)。僕には無理だろうなって。そこからちょくちょく撮影が増えてきて、B-TokyoからBARK in STYLe(事務所)に移籍したタイミングで「Men’s non・no」のお仕事がきたんです。それから雑誌の仕事が増えてきましたね。モデルを始めて最初の1年で色々お仕事させてもらったなぁと思います。

 

・モデルを始めて感覚は変わりましたか?

—最初は単純に「モデルって楽しいな」って思ってたけど、途中から「あれ?俺なんでこんな仕事やってるんだろう?」って気持ちも出てきました。デザイン関係だった前のアルバイトの方が勉強になるし楽しかったんじゃないかって思ったり。1年くらいは、「モデルって立ってるだけの仕事なんだ」って感覚がありましたね。きちんとポージングを意識し出したのは2年目くらいからです。今はファッション系の雑誌とWebがメインですね。ずっと雑誌のお仕事が多かったんですけど、今は自分が興味のある仕事がやりたくて、少しお仕事を選ばせてもらってます。

 

・モデルへの憧れなどはありましたか?

—特になかったですね。一般の人よりはちょっと扱いが良いんだろうな〜くらいの認識でした。もともとはクリエイティブな事がやりたかったんです。モデルやってるとそういった関係の知り合いも増えるしいいなって思って。

 

クリエイティブへの興味はいつから?

—小学校2年生から高校生まではずっとサッカーをやってて、スポーツ少年でした。部活もがっつり頑張ってて、アート関係に興味が出てきたのは大学に入ってから。写真を撮っていたので、Photoshopが使えるようになりたくてデザイン事務所でアルバイトを始めたんです。

 

ファッションは好きだった?

—モデル始める前はファッション好きだったんですけど、この業界に入ってからは実はあんまり(笑)結局オシャレって、してもしてなくても一緒かなって思い始めたんですよ。オシャレしなくてもカッコいい人ってたくさんいるじゃないですか。白いTシャツにデニムだけでも。それはその服がカッコいいんじゃなくて、その白いTシャツを着こなせる人がカッコいいんじゃないかって。

 

今のファッションのこだわりは?

—特にこだわりはないけど、最近は機能性が高いものが気になります。めちゃくちゃ防寒性に優れているものとか、日本の技術はすごいなって思う(笑)。靴はナイキが多いかな。スポーツやっていたっていうのもあるけど何よりデザインがかっこいいから。

 

・兄弟とはどんな関係?

—うちは兄、姉との3人兄弟で子供の頃はすごく仲良かったです。小さい時の面影は全然ないし、3人ともみんなタイプの違う顔なので周りにも全然似てないねって言われたりしますけど(笑)1つ鮮明に覚えていることがあるんですけど、中学3年生の時に兄と大喧嘩したんですよ。年齢は6つくらい離れているんですけど。その大喧嘩した日から僕の中で何かが変わった感じがしました。大げさかもしれないけど人生が変わったくらいの感覚があって。それまですごくお兄ちゃんっ子だったんですけど、兄に対する反抗心が喧嘩をきっかけに芽生えたんです。その日から「俺は違うんだ」って意識を持ち始めました。兄に対してもそれ以外にも。真ん中に姉がいるから、今は少し仲良くなりましたけど、いなかったらやばかったかもしれない(笑)

 

・お姉さんはまた違った存在?

—姉とは昔一緒に住んでました。上京したての頃、姉の大学と僕の大学の中間地点ってことで上石神井に。でも今考えると全然中間地点じゃなくて姉の大学寄りだったな(笑)。仲は今でも良いと思います。

 

・家を出たきっかけは?

—一年半くらい姉と一緒に住んでいたんですが、彼女と付き合いだして俺が全然家に帰らなくなっちゃって(笑)今は彼女と一緒に住んでいて、たいがい家で猫と遊んでます。僕、実は昔猫アレルギーだったんですよ(笑)最初の頃は寝てても、夜中猫アレルギーで窒息しそうになって起きちゃって、「うわー!」って外に逃げたりしてて(笑)でもずっと一緒に過ごしていたら治っちゃったんですよ!今ではめちゃくちゃ可愛い存在ですね。

 

・彼女とのプライベートはお互いのSNSでもよく出てますよね。

—そこも特に意識してないんですよ。もともと僕の中でモデルと一般人の感覚の違いがないので、普通に彼女の写真をInstagramにアップしてる感じです。彼女のお姉さんが知名度のある方だから、その繋がりでどんどん彼女のフォロワー数が増えてきて、そこから僕のフォロワー数も増えてって感じですね。

 

・海外からも多くのコメントがついてますよね

—そうですね、中国の方からのコメントも多いです。事務所のWeibo(中国版twitter)で僕の写真がアップされてから中国人のフォロワーが増えたと思います。お仕事でも中国は3回程雑誌の仕事で行ってます。最初は中国のECサイトの撮影だったんですけど、夕方について夜中の12時まで撮影して早朝帰るみたいな弾丸ツアー(笑)。空港から車で移動して倉庫で撮影して、ホテルに帰って寝るだけであまり思い出はないんですけど。

 

・海外でのお仕事は?

—初めての海外の仕事はモデルを初めて1年くらいの時の中国です。向こうでいう「POPYE」みたいな雑誌のインタビューですね。撮影での海外はそのくらいです。実はヨーロッパは仕事で1回も行ったことないんですよ。

 

・今までで一番テンションのあがったお仕事は?

—フィリップ リム!(3.1 Phillip Lim 2013FW ‘SONOMAMA’ Film)実はあのお仕事はオーディションなしで写真だけで決まったんです。急に事務所の人から「何日空いてる?」って電話がかかってきて、それがフィリップ リムの撮影でした。即答で「お願いします!」って(笑)現場もみんなフランクでとっても楽しかった。打ち上げも、小さい箱のクラブみたいな所ででっかい音楽流してみんなで踊って。規模がでかいだけじゃなくてセンスが良いしクオリティも高かった。あと、撮影にもとにかく無駄がない。プロのみんなが割り切ってやってるのが良かったです。「別に服見えなくてもかっこよければいいじゃん」って感じで。周囲のモデルや関係者の方からは「出てたね」って結構反響がありましたね。

 

・好きな雑誌はある?

—実は雑誌はほとんど読まなくて、断然インターネットで情報収集しているのですが、関西の雑誌で好きな媒体があって。「Palm maison」って雑誌なんですけど、逆にクリエイティブな気がするんですよね。視点が新鮮でビジュアルも美しいし。中身は女の子メインでふわふわ系のイメージだけど面白いなって思った。撮影の時も、現場の人があんまりラフを見ないんですよ。雑誌のお仕事って多いじゃないですか、みんなでラフ案だけ見て角度考えたり(笑)。でもこの雑誌は型にはまっていないというか、自然な感じでみんなでいいものを作ろうって感じが心地よかったですね。

 

・ムービーの仕事は?

—ファッションムービーはたまにやらせて頂いていますね。映像系は海外のものが多いかも。中国でも映像インタビューの依頼があったり。思うんですけど、今はどんなにすごいカメラマンやスタッフが集まって1枚の写真作るよりも、普通に1本のムービーを作った方が閲覧数は多かったりするし拡散もしますよね。自分でも映像を撮ってみたいと思うんですけど、ちゃんと一緒に作りたいと思える人とやってみたいですね。それも夢です。

 

・ここは絶対譲れないポイントってありますか?

—刈り上げですかね(笑)。絶対この刈り上げの部分が綺麗じゃないと嫌なんです。モデル始める前からずっとこの刈り上げスタイルで。いつもやってもらう所はニューヨーク(N.Y.)が本店で、バリカンさばきの上手な人が多いんです。来年からN.Y.だからその本店でやってもらえるのが嬉しいです(笑)

 

・自分の強みはありますか?

—顔が一般受けする顔ってことかな(笑)。この仕事ではそういう要素は大事なのかもしれない。今、流行りの顔みたいな感じで僕の顔が世の中に受けているんだったら俺は今モデルやった方がいいだろうなって感じでずっとやってました。この仕事自体がいい仕事かどうかはわからないけど、やってみないと分からないことってたくさんあったから、モデルをやってよかったと思います。

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©3.1 Phillip Lim

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©SHISEIDO / PHOTO_ANTONIN GUIDICCI

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©YOHO!

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©ELLE girl

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©STREET JACK

>>NEXT PAGE  後半ではニューヨークへ向かうこれから、を語ってくれています。

 

 

 





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