1日1組限定宿泊型レストラン オーベルジュ「Né」が8月1日オープン
新潟に根付く伝統が、時を超えて進化し続ける場所

1日1組限定の宿泊型レストラン オーベルジュ「Né(ネ)」は、新潟県 新発田市で、8月1日にオープンが決定した。それに伴い、4月15日より、先行予約をスタートしている。「Né」は、日本語で「根」、フランス語で「生まれた」を意味する。消費を軸とする循環ではなく、文化と生命が紡ぐ循環に目を向け、新潟の 豊かな自然、食物、技術、人々の思いが、時を超えて連なり続ける場所。それが「Né」。また、「Né」は余剰資金を抱え込まず、この土地へ還元していく。

「Né」の料理を手がけるのは、フレンチシェフ・布施 真(ふせ まこと)。フランスにて三つ星シェフアントワーヌ・ヴェスターマン氏の元で研鑽を積み、国内では「IWAI OMOTESANDO」ほか複数店舗で総料理長を務めている。食材の選定からレシピ開発、調理までを一貫して担い、唯一無二の美食体験を提供する。また、食後にはディナーの余韻を味わい、長旅の疲れを癒せるよう”憩う ikou”をテーマにした空間でゆったりとくつろげる時間を過ごすことができる。

”新潟の自然を感じられる建築”をコンセプトに、 新潟県産の木と土のみで「Né」は作られている。建物を支える 基礎には昔ながらの丸太杭を採用し、コンクリートを一切使用しないことで大地への環境負荷が少ない工法としている。また、新潟の原風景である田畑の畦(あぜ)や畝(うね)をヒントに、建物の壁には敷地内で採取した土のみを使用することで土地に根差した建築を目指している。ここでしか体験できない”食”と”建築”の融合が、新潟の厳しくも豊かな自然とその恵みを、全身で享受する体験をもたらしてくれる。

現在の新潟県新発田市に位置する旧川東村は、かつて大庄屋(村役人)の「本間家」によって治められていた。「本間家」は、この地域の農業や人々の生活環境の発展に大きく貢献した。特に11代当主・本間百在門(1876年〜1938年)は、明治から昭和にかけて31年間にわたり村長を務め、卓越した指導力で地域社会の発展に尽力。その功績は、新発田市の歴史において重要な人物として広く評価され、地域に深い影響を与え続けている。今回、オーベルジュ「Né」が誕生するのは「本間家」の跡地。この場所を長きにわたり支えてきた「本間家」の歴史と伝統を受け継ぎ、未来に向けてこの地を発展させていく。

1日1組限定の宿泊型レストラン オーベルジュ「Né」で、新潟の自然、食物、技術、人々の思いを感じてみてはいかが。

8月開業予定のオーベルジュ「Né 」完成イメージ(©2025 福西健太建築設計事務所)

8月開業予定のオーベルジュ「Né 」内観イメージ(©2025 福西健太建築設計事務所)

写真左:「Né」総料理長 布施 真

 

 

■1日1組限定オーベルジュ「Né(ネ)」

2025年8月1日(金)オープン / 4月15日(火)より予約開始 / 所在地:新潟県新発田市(旧本間家跡地)



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