ERDEM Spring Summer 2023 Collection ”悲しみは愛に伴う代償”このランウェイをエリザベス二世女王陛下に捧げる

ERDEM(アーデム)2023年春夏コレクション。”悲しみは愛に伴う代償”。このランウェイをエリザベス二世女王陛下に捧げる。2023年春夏コレクションは、芸術の修復について探求した。修復に必要な知識、技術、献身は、直感的かつ技術的な創造性の一形態。修復には審美眼と情熱が必要であり、一人の修復師が最長で20年間も作品を修復し続けることもある。このコレクションは、保存を追求する際の注意深さと強迫観念の狭間にあるものをイメージしている。修復と居住の境界が曖昧になるほど、人は他人の想像力を深く覗き込むことができる。素材を研究するあまり、素材になりきってしまったと錯覚してしまうことすらある。ERDEMはスタジオのチームとともに、大英博物館、TATE、ヴィクトリア&アルバート、ナショナル・ギャラリーの修復の専門家と時間を共に過ごした。18世紀の刺繍のドレスが、複雑なチュールの下地構造で蘇るのを目の当たりにし、15世紀に描かれた油絵は、17世紀のオランダ製エッチングをもとに見事によみがえった。修復は、単に修復するだけでなく、他人の目を通して見たり感じたりすることを求められる没入型の行為。



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