where are invitations goes?

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よく「家に帰るまでが遠足です」なんて言うけど、

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(⇧2015,16 Kanye West x Adidas Originals Fall 2015 Ready-to-Wear’s invitation)

ビッグメゾンを中心に、ショー、コレクションやパーティのはじまりは、コノ ”invitation” が届くところからがはじまりのはじまり。

ファッション界では ー「運良く”家”にたどり着けたら、無事にうまく帰ってきたことを祝う一杯までが遠足です」のほうが正しいでしょうかw

ショーやパーティには必ず手の込んだインビテーション(招待状)が用意され、手元に届くのだけれど、今日のハイテク時代、実際にはほぼ100%各ブランド側はメールなどでのデータ管理体制。RSVP制は米国では日本の倍以上の各事業で使用されている認知度の高いツール。現場会場に最悪手ぶらでたどりついてしまってもこれで大丈夫? 時間スレスレでない限り名前さえいえば心よく通してくれる。
RSVPしたせいで受付で名前を言うとスタッフ一人一人の持つiPadリストに名前があがりインビテーションを会場に持っていく必要はほぼない。

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各ブランドメゾン、PASTインビテーションの ”作品” の話しの中でいつも話に上がるものの1つはマルタンマルジェラ。そしてフセインチャラヤン、ほかには
最近のシャネルのコレクションのインビテーションは、とても各シーズンのショーとの関連性のある手の込んだ、ワクワクさせられるものばかりだと耳にする事が多々。

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NYコレクションを回るようになって9回になる。ヨーロッパのコレクションヘは足を踏み入れたことがないものの、各New York City コレクションブランドから届くインビテーションに私もいつも心踊らされているファッションマニアックのひとり。
ガラスで創られたもの、USBで場所を教えてくれるもの
紙でできていないことはファッション界では珍しくありません。

今はストリートのブランドをはじめ、コストのかかるインビテーション制作費を大幅に削るブランドも少なくない。

ショーコレクション会場に大きくて硬いinvitationの入るクラッチバックを持つファッションピープルはいない。
エディターズバックは必然的に消えた。
大きなバッグをもっていることは、もう、”スマートに仕事ができない古いタイプ”というまぎれもない証拠と見なされる。
事前にオフィスに届けられる”それ”は、”その場”の話に花を咲かせてくれ、みんなが各自でSNSし、ショー本番までの期待をたかめる。または、”そのままゴミ箱”へ。
”そのコレクション”への大事なチケットとはならないのだ。チケットは別でデータがしっかり管理してくれている。とても形式的なものであり、実際にはインビテーションより大事なのだが、”そこ”にワクワクさせられる感情はInvitationとは違い、ゼロだ。

ここ4年間ファッション界とソーシャルメディア界のつながりは凄いスピードで広がっている、
ばらまく種が一体何だったら新しい最大限の役割が果たせるだろうか? ファッション界での”インビテーション”と言うアイテムは、はたしていつまで”マストハブ”として君臨し続けることができるだろうか。

いつかの未来のファッションマニアの女性たちの会話が聞こえてくるような、

10年もしたら、レコードのソノシートを音楽会が懐かしむように、わざと手をかけてだれももう聞くツールをもっていないカセットテープで大事なデータをプロモーションしたり。いつかはビックメゾンがインビテーションをカムバックさせてインビテーション争奪戦が起こるショーもあるんだと思うとなんだか微笑ましい。
looking forward to share my thoughts about fashion world with you next time;) see you soon;)

 

 



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