LEMAIRE 2026年 春夏ランウェイショーに本木雅弘・内田也哉子夫妻、Yuan QuanやQin Haoらグローバルセレブリティが来場

本木雅弘
LEMAIRE(ルメール) 2026年 春夏ランウェイショーに、本木雅弘・内田也哉子夫妻、Yuan QuanやQin Haoら多くのグローバルセレブリティが来場した。
本コレクションは、LEMAIREがファッションとスタイルへの深い愛を創造の原動力としていることが、あらためて浮かび上がる。素材、質感、プロポーション、色彩。これらすべてが、装うという行為そのものを高め、豊かにする。今シーズンのワードローブは、鋭敏で自信に満ちた着こなしを演出。その印象は、ヴァレンティーナ・マガレッティとゾンガミンによる特別なパフォーマンスにも響いているドラムとベースによるリズミカルな対話は、人と人との会話のように、呼吸の間合いや打楽器の明瞭な響き合い、繊細に展開されている。衣服もまた、動きのあるコミュニケーションのひとつ。ガーメントは即興性を感じさせるレイヤリングで構成されている。シャープに仕立てられたテーラードジャケットは、タンクトップの上に羽織られ、ウエスタンシャツはスカートの中へと自然にタックインされている。シルエットは端正で明快。そこにはアクティブでスポーティな雰囲気を醸し出し、身体の動きに寄り添う構成がなされている。どこかに出かけ、道を渡るという現実を捉えている。
無造作な仕草のなかに、さりげない色気が漂い、アシンメトリーなスカートは、暑い夏の日に腰の低い位置で結ばれたスカーフを思わせる。ジッパーで留められたドレープの効いたストレッチジャージーのドレスは、肩のあたりで自然に寄せられ、まるで即興でピン留めされたような雰囲気を纏う。ビスコースシルクツイルのピースには、着用の過程で生まれたような偶然のプリーツが施されており、身体の曲線やしわを思わせるテクスチャーが、纏うことで生まれる皺やゆがみが、身体の記憶として布に宿り、繊細な手触りとともに表情を生み出している。
メンズウェアにおける古典的なアーキタイプは、新たなひねりを加えながら再構築されている。シングルブレストのテーラードジャケットは、丹念にプロポーションが見直されており、パジャマパンツやサンダル、開いた襟元がやわらかく首筋を縁取るシャツとともにスタイリングされている。コンパクトなブルゾンや小さめのトップスには、ゆったりと広がるフレアパンツが組み合わされ、ストレートジーンズにはコンバットブーツが、レザージャケットにはボクシングシューズが合わせられている。対極にある要素が同時に身につけられることで、フィット感のあるシルエットと流動的なラインのなかに、肩の力が抜けた魅力が生まれている。
ブラス(真鍮)、コッパー(銅)、シルバーのスタッズに加え、スナップやビーズが、衣服に装飾的な躍動感を与えている。抑えられた色彩は、夏の終わりの光を思わせる静けさをたたえている。オレンジ。焦げた赤。鮮やかな赤。くすんだ白。バーガンディ、パープル、グレーの深いグラデーション。陽にさらされ、褪せ、飽和し、焼けたトーン。夕焼け。夜の色。クロマ。光をわずかに宿したブラック。そして、地平線の彼方へ。
LEMAIRE 2026年 春夏コレクションをチェックしてみて。

内田也哉子

Yuan Quan

Qin Hao

Vika Mirochnitchenko

■LEMAIRE 2026年 春夏コレクション
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