「ファミリーマートありがとうの⼿紙コンテスト」の審査員⻑”池上彰”が未来を担うこどもたちへの特別授業「ありがとうの気持ちを伝えることの⼤切さ」を開講

株式会社ファミリーマートが主催する、全国の⼩学⽣を対象とした⽂部科学省後援事業「ファミリーマートありがとうの⼿紙コンテスト」の審査員⻑を初年度から務めている池上彰⽒は、参加校中唯⼀の15年連続応募校である平塚市⽴⾦⽬⼩学校において、特別授業「ありがとうの気持ちを伝えることの⼤切さ」を開講し、⼩学4年⽣から6年⽣の児童とその保護者、合わせて300名以上が参加した。失って初めて気づく当たり前の⽇常の⼤切さ、世界90ヶ国を取材した経験をもとにした事例から「ありがとうの気持ち」を学んだ。授業を受けた児童からは、池上⽒の「いい質問ですね︕」が登場する、質問が⾶び出した。

どんな時に「ありがとう」って思うのかって、⼈それぞれだよね。家族に対して思う⼈もいるし、例えば、コロナで学校に⾏けなくて、友だちと会えないことで「学校っていいな、友だちっていいな」って気づくこともあるよね。普通に⽣活していると、ありがたさに気づかないけど、失ってみて初めて⼤事さに気づく。そういう時に「ありがとう」って⾔いたくなることもあるんじゃないかな。

私はこれまで世界の90の地域に⾏ってきました。帰国すると「なんて⽇本は平和なんだろう」ということに気がつきます。⽇本だと当たり前だけど、海外では街を歩くだけでも危険な場所や地域がたくさんあるんです。また、貧しさから学校に⾏くことができないこどもがたくさんいます。そんな中で、学校で勉強をすることができた⼥性にインタビューをしたことがあります。「あなたは読み書きができるようになって⼀番うれしかったことはなんですか︖」と聞くと、「初めて⾃分の名前を書くことができたことです。」と彼⼥は答えました。君たちは⼩学校で勉強できることが当たり前だと思っているかもしれないけれど、それがどれだけありがたいことかということだね。君たちにとっては「⾃分の名前を書く」って当たり前のことだよね。

児童の質問:「なんでそんなに頭がよくなれるんですか︖」
池上彰⽒:すごい質問だね(笑)。私は⾃分の頭が良いとは思いません。何かを知ると「⾃分はどれだけモノを知らないか」ということに気づくんです。
これは”無知の知”といいます。本を読むと知らないことが出てくる、するとどんどん知りたいことが増えてくるんですね。つまり好奇⼼があるんです。君の質問も好奇⼼から来ているんだと思います。こういう質問を「いい質問ですね」って⾔うんだね(笑)。

池上さんの授業を受けてみて、児童代表の男の子は「⽇頃から当たり前に使っているものや、当たり前だと思っていたことが、他の国だとそうじゃないということを知れてよかったです。」と、女の子は「⾃分が当たり前だって思っていたことが他の国では当たり前じゃないっていうことと、ありがとうを伝える気持ちや⼤切さを改めて感じました。」と話しています。

校長先生は「本校では、毎年、いろいろなコンテストの紹介を「夏休みチャレンジ」として⼀覧表にして出しています。この⾦⽬地区は平塚市の中でも、とても温かい地域で、地域でこどもたちを育てていこうといった雰囲気があります。それこそ、ありがとうといった挨拶が⾃然に出てくる地域なんですね。そういう背景から、第1回⽬を担当した先⽣が⼀覧表に⼊れ、毎年選んでくれたこどもたちがいたということだと思います。」と話しています。

 

■「ファミリーマートありがとうの⼿紙コンテスト」 池上彰審査員⻑による特別授業

2024年1月16日(火)平塚市⽴⾦⽬⼩学校(神奈川県平塚市南⾦⽬907)にて開催 / 登壇者:審査員長 池上 彰(ジャーナリスト) / 対象:⼩学4〜6年⽣の児童及び保護者 ※約300名 / 内容:「ありがとうの気持ちを伝えることの⼤切さ」



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