FETICOの2024年春夏コレクション「Do Not Disturb」は今季のミューズであるフェイ・ウォンとソフィ・カルの”THE HOTEL”をヒントに女性の美しさを引き立てるデザインを融合

FETICO(フェティコ)2024年春夏コレクション「Do Not Disturb」。香港のシンガーソングライターで俳優のフェイ・ウォンをミューズに据え、アイデアを広げていった。1990年代にアジアン・ポップスの女王として名を馳せたフェイは、ステージ上では前衛的な衣装に身を包み、舞台を降りると90年代らしい洗練された衣服をまとい、当時のファッションアイコンとしても注目の的になっていた。どこか挑発的であどけない彼女のスタイルは、デザイナーの船山瑛美を魅了し続けている。また船山が3月に久しぶりに訪れたパリへの旅も、今季のクリエイションに大きな影響を与えている。現地でふと手に取った、フランスの現代美術家ソフィ・カルの作品集”THE HOTEL”は、本コレクションのもう一つのインスピレーション源となった。本コレクションは、これらをヒントに得ながら、船山が追求する女性の美しさを引き立てるデザインを融合している。ステージ衣装を彷彿とさせるのは、モヘアをブレンドしたサマーウールのマイクロミニドレスや、透け感のあるシルクコットンを使用したジャケットやパンツ、フリルスカート。いずれもエレガントでありながら、肌見せが楽しめる仕様で、シルエットは90年代に影響を受けている。”THE HOTEL”のインテリアから着想したモチーフも取り入れられており、壁紙をイメージしたピオニー柄は、パジャマ風のシャツとパンツのセットアップ、ベロアのボディスーツに採用している。ベッドフレームの装飾にインスパイアされたパンチング加工は、デニムパンツやトップスの襟に施されている。ベッドリネンや家具の絵柄を模した刺繍は、ドレスのフロントや裾にポイントとして用いている。カーテンを想起させるギャザートップスやミニスカートなども、コレクションにロマンティックな雰囲気をプラスしている。ブランドが得意とするランジェリーディティールは、ソフトな素材感とハードな装飾で緩急をつけてよりインティメートな空気感をまとっている。レース編みのロングドレスはコルセットラインを取り入れながら、やさしく肌に密着する着心地に。キーカラーのレッドはコレクションに、センシュアルで挑発的な印象をもたらしている。ハンカチーフのキャミドレスは、パープルのソフトチュールの裾にレース刺繡をあしらい、クロスしたバックストラップと編み上げが目を引く。ブラや水着の新作は、ホルターネックのストラップや胸下のカットアウトをポイントに、洋服とのレイヤードを楽しめるアイテムに仕上がっている。アクセサリーでは、フェティコ初のバッグと、日本のアイウェアブランドBLANC.とのコラボレーションによるサングラスが登場し、シューズはラインストーンとスタッズが施されたロッグの新作が登場。シューズと同様にラインストーンとスタッズを装飾したナローベルトと、”THE HOTEL”のベッドフレームのモチーフをスタッズで表現したワイドベルトもコーディネートにアクセントを加えている。

■FETICO

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