KANAKO SAKAI 2024 Spring/Summer Collection「自由を纏う」ブランドの精神性、そして世界に対する姿勢を、初のランウェイショーを通して表現

KANAKO SAKAI(カナコ サカイ)2024年春夏コレクション「自由を纏う」。どうだい、のらないか、聴かせたい歌がたくさんあるんだ。ある曲に歌う。人それぞれに悲しみがある、どうにも満たされないなか、偶然に起こる、人との幸運な出会いを契機に、生は活気づく。そんな歌と呼応するようにして、単純な音はラップへと移ろう、響きは豊かに鳴りわたり 、音の爆発を熱狂的に迎える。そして、それがまた繰り返される。人の生は、そうしてめぐってゆく。自由と出会い。初のランウェイショーとなる今回、KANAKO SAKAIは、ブランドの精神性、そして世界に対する姿勢を、ショー全体を通して表現することを試みた。KANAKO SAKAIの根底には、「自由」がある。KANAKO SAKAIの服を、着る人が自由に選んで、手に取ってほしい。そこには、ウィメンズ/メンズといった枠組みに囚われず「自由を纏う」ことが通底している。KANAKO SAKAIのクリエーションは、「出会い」とともに織りなされている。それは、服作りの起点となる素材との出会いであるし、素材を作る人、ともにデザインを手がける人、服を手渡す人、そしてそれを身にまとう人、さまざまな人たちとの出会いでもある。今季、そこにはたとえば、螺鈿織りを挙げることができる。螺鈿織りとは、貝殻を使った伝統的な装飾技法「螺鈿」を、織物に用いたもの。これを手がける京都・丹後の織元「民谷螺鈿」は、揺れうごく丹後の海のきらめきを織物 にしたいという思いから、螺鈿織りを生みだしたという。七色にきらめく硬い貝殻が、自在に形をなす柔らかな織物になる。丹後ならではの歴史と自然が交錯することで生まれた螺鈿織りは、素材との出会い、その魅惑に生きるKANAKO SAKAIの姿勢を反映するもの。目も綾な螺鈿織りがコレクションに華やぐように、出会いを通して、生は豊かになる。昨日出会いがあったならば、今日も、明日もまた、新しい出会いがあるかもしれない。めぐりゆく出会いが、生を彩る色をもっととりどりに、もっと豊かに膨らませる。音が増えゆく先の音楽は、こうした出会いの円環の裡に鳴り響くのではなかろうか。どうだい、のらないか、ようこそ。KANAKO SAKAIは、クリーンなカッティングと、独特で多彩な表情を持つ素材選びと色遣いの組み合わせ、そして伝統技術に新たな解釈を加え現代的に再構築したアイテムをもとに、2022年春夏よりブランドを始動。日本が世界に誇る文化とものづくりの技術を、ブランドのクリエイションに乗せて世界に発信していくことをミッションに掲げている。

■KANAKO SAKAI

https://kanakosakai.com/



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