WATOWA GALLERYが作家”かせきさいだぁ”による新作個展「KASEKI POP 2023〜SUMMER TIME〜」と”望⽉ミネタロウ”さんと”⽩根ゆたんぽ”さんを迎えたPOP UP展を9月3日まで同時開催

WATOWA GALLERY(WATOWA INC.)は、所属作家かせきさいだぁによる新作個展「KASEKI POP 2023〜SUMMER TIME〜」及び、”かせきさいだぁ”が影響を受けた東京のクリエイターを紹介するPOP UP展「TOKYO POP by KASEKI CIDER」を、8月20日から9月3日まで、渋⾕elephant STUDIOにて同時開催。POP UP展は「ドラゴンヘッド」「ちいさこべえ」で⼈気の漫画家”望⽉ミネタロウ”さん、東京のPOPを代表するイラストレーター”⽩根ゆたんぽ”さんの⼆⼈を迎え、”かせきさいだぁ”の作品も交えてのグループ展となっている。

 

「”かせきさいだぁ”は、⽇本を代表するヒップホップアーティストであり、あるときは漫画家、⽂筆家、そして現代アーティストといくつもの多彩な顔を持っている。彼の描く作品は、すっきりと無駄のない構図や透明感のある素直な⾊調が印象的で、まるで軽快なシティポップを聴いているような⼼地よさがある。代表的な名画シリーズでは、モナリザやゴッホのひまわり、モネの⽔連といった誰もが知る名画を、”かせきさいだぁ”らしいミニマルで可愛らしい姿に描き直している。かせきさいだぁ流に⾔えば”名画のサンプリング”。既存の⾳源の⼀部を引⽤して再構築するヒップホップにおけるサンプリングと、名画を記号的に引⽤する表現⼿法には通じるものがある。好きなものを友達とシェアしたいという気持ちや、現実世界の煩雑さに抵抗するように軽さや明るさや可愛らしさを求める今の時代のムードは、”かせきさいだぁ”の世界観と驚くほどマッチしている。しかし、彼の持ち味はそうしたポップさや親しみやすさだけではない。⼿で描くことでしか成しえない⼈間的なゆらぎは、モチーフに⽣命⼒を与え、作品に時間の流れを⽣む。ミュージシャンとして活動するより以前、彼はゲーム会社のグラフィック担当として、ゲームのキャラクターや背景を制作していた。使える⾊数も少ない黎明期のゲームグラフィックの世界にいたからこそ、⼿描きの良さや画⾯に込められた情報量が⼈間に与える影響を深く理解している。⻑く画⾯を⾒続けたいという欲求は、⼈間が対象を⾯⽩いと感じる感覚とリンクしている。分かりやすさと複雑さの絶妙なバランスこそが、⾒る者の⼼をひきつけてやまないか”かせきさいだぁ”の作品の魅⼒となっている。」と沓名美和は話している。

 

WATOWA GALLERYは、現代⽇本のストリートカルチャーやファッション、独創的・先進的なテクノロジーや「ジャパニーズ・フィロソフィー」を取り⼊れた新しい感性を持つ若⼿の作家を中⼼として、アート・コミュニケーションの場を提供するアートプロジェクト/プロデュース集団。アートがファッションのように親しみやすいカルチャーとなり、ひとりひとりのライフスタイルに溶け込む社会を拓くため、新しい感覚のエキシビションや、アートプロジェクトのプロデュース・演出を⾏い、アートに触れるタッチポイントを拡⼤する。現在も国内外で評価されている主要なアートムーブメントの多くは、ミュージアムの外で、そして多様なジャンルのアーティストと⽀援者との交流によって⽣まれている。わたしたちは特定のアートスペースを持たず、あらゆる空間をギャラリーと捉え、アートをミュージアムからコミュニティへ、都市へ、住空間へ開放し、ミュージアムの外からさまざまな分野のプロフェッショナルと横断的なアートプロジェクトを発信していく。さらに、⽇本の若⼿アーティストの活躍と⽇本の若⼿コレクターの参⼊をサポートし、アーティストと⽀援者の交流を促進する。

かせきさいだぁ:1995年、1st アルバム『かせきさいだぁ』でデビュー。現在までオリジナル・アルバムを6枚リリース 。ポップ・ミュージックの歌詞を引⽤したラップで注⽬を集め、今⽇では⽇本のヒップホップ界で強い影響⼒のあるミュージシャンの⼀⼈として知られているミュージシャン、ラッパーとして活動する⼀⽅、イラストレーター・漫画家・⽂筆家・作詞家とジャンルを問わず幅広く活躍するその姿はまさにヒップホップ・ アーティスト。アクリルやマーカーを⽤い 、シルバーの背景、ポップな作⾵が徴の作品を⼿がけており、絵画作品では、歴史的名作をオマージュした「名画シリーズ」が近年注⽬を集めている。2021年よりWATOWA GALLERYの所属作家としてARTIST活動を精⼒的に開始し、同年9⽉には初めての⼤規模な個展「かせき POP︕」を開催し話題となった。

「Libeʼ Ration イラスト」 ⓒ望⽉ミネタロウ・⼩学館

「ちいさこべえ①」ⓒ望⽉ミネタロウ・⼩学館

ⓒガジェット通信

望⽉ミネタロウ:’84年講談社ちばてつや賞優秀新⼈賞を受賞し、’85年「ヤングマガジン」で『バタアシ⾦⿂』で連載デビュー。主な作品に『バイクメ〜ン』『お茶の間』『座敷⼥』『鮫肌男と桃尻⼥』『ドラゴンヘッド』『万祝』『東京怪童』『ちいさこべえ』『⽝ヶ島』『没有漫画、没有⼈⽣』などがある。『ドラゴンヘッド』で第21回(1997年)講談社漫画賞、第4回(2000年)⼿塚治⾍⽂化賞マンガ優秀賞受賞。『ちいさこべえ』で第17回(2013年)⽂化庁メディア芸術祭マンガ部⾨優秀賞受賞、France BD Critics Association (ACBD) ”2016 Best Asia BD” award、アングレーム国際漫画祭シリーズ賞受賞(2017年)。

Open-Mouthed #2

BIJIN CURRY CALENDAR 2023, September

⽩根ゆたんぽ(instagram:@yuroom):イラストレーターとして広告やWebコンテンツ、企業コラボなど多くの仕事に携わっている。最近ではDAISO50周年記念47都道府県トートバッグへのイラスト提供、東急歌舞伎町タワー LIFE STYLE HOTEL EVAへの作品提供など。クライアントワークの他、年に数回の個展、企画展や海外でのアートフェア、グループ展への参加も行っている。

 

■WATOWA GALLERY 新作個展「KASEKI POP 2023〜SUMMER TIME〜」&POP UP展「TOKYO POP by KASEKI CIDER」

2023年8月20日(日)~9月3日(日)開催 / elephant STUDIO 1F&2F(東京都渋⾕区渋⾕2-7-4 elephant STUDIO 1F,2F) / 12:00~19:00 ※火曜定休 / 主催︓WATOWA GALLERY(WATOWA INC.) / ⼊場料︓ドネーション ¥500~

※8月23日(水)、8月30日(水)は観覧無料
※⾃⾝で⾦額を決定するドネーションシステム(ミニマム¥500から⼊場料を⾃⾝で決定し、それが若⼿アーティスト⽀援のためのドネーションとなるシステム。アーティスト⽀援と国内アートシーンの活性化を⽬的としたアートアワードWATOWA ART AWARD 2023 EXHIBITIONに寄付されます。) ※観覧には予約が必要。

https://watowagallery.com



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