VICTORIA BECKHAM A/W 2023 COLLECTION ドレスアップを楽しむことは決して失われることのない本能

VICTORIA BECKHAM(ヴィクトリア ベッカム)2023年秋冬コレクション。ドレスアップを楽しむことは決して失われることのない本能。子供のころのコスチュームパーティーに始まり、10代にはルール破りのカスタマイゼーション、そして自分のスタイルを見つけるようになったものまで、服を通して私たち自身を変えたいという強い欲求は、いつでも胸を高鳴らせる。本コレクションでは、多岐にわたる一風変わった提案を通じて優れた構造を研究している。デザイナーのコミュニティーに属する型破りな女性たちから着想を得て、パリでの2回目のショーは実験的なスタイルと、恐れのないアプローチへのオマージュとなった。着飾る美しさへの溢れ出る想いは、ファッションへの愛と、途切れることのない彼女の仕事の原動力へと繋がっている。プリーツのパッチワークで不規則に構成されたドレスは、今シーズンのシルエットのトーンを定めている。多くのルックで主役となる大きなフェザーをあしらい、デイ&イブニングドレスにはトリッピーなプリュムプリントが施されており、コレクションの核となる素材にフォーカスし、目の錯覚のような効果が現れている。透明感のある影絵から、触感のある表面、そして見かけによらないものなど、ウェアやアクセサリーに不思議な効果を与えており、ブラジルのアーティストであるソランジュ・ペソアによる、何十年もかけて人間の毛髪を集め制作した巨大なインスタレーション作品からインスピレーションを受けている。かぎ針編みのニットウェアやビブスはヘアエクステンションで編まれ、同じ素材で作られたパンプス、裾やネックラインから伸びるフェイクヘアのロックネックレスを展開。ロングドレスの円形のレッグホールは、スカートを着る人の後ろ姿をドラマチックに見せることができ、ニットのトップスとスカートの円形のサイドパネルは、衣服のシルエットを保持し、円形のクリノリンで構成されたイブニングガウンは、体の周りでねじれ、コレクションの風変わりな構造に命を吹き込んでいる。メッシュ生地をラッフル加工したロングドレスや、歪んだようなクロコエンボスのニーハイレザーブーツ、同じ素材のピーコートなど、ドレッシングと構造に対して豊富なアプローチが具現化されている。ブランドの職人的な進化の象徴的な表現であるテーラリングは、創造的なプロセスの探求へと広がっている。ボリュームのあるコートは、ミリタリーワードローブの基礎を踏んでおり、脱構築したデニムスカートとレジンでコーティングされたトラウザーは、ニットウェアと同様にプリーツが強調され動きが出るように作られている。艶がかったスカイハイプラットフォームのポインテッド・トゥ、V字を表すパテントやクロコエンボスレザーは、同じ文字の形をしたヒールが映し出されている。クロコエンボスレザーを使用したヴィクトリア ベッカム バケットバッグをマキシサイズにしたコレクションを発表した。グレインレザーやクロコエンボスレザーのチェーンポーチと一緒に、オリジナルサイズ、ジャンボサイズ、ミニサイズ、そして新しくナノサイズを展開している。

■VICTORIA BECKHAM

https://international.victoriabeckham.com/



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