【レポート】Shinwa Auctionによる「ワイン、リカー、Dr. H Collection」オークション、プライスレスな出会い、希少性の高いワインとウイスキーの数々、そのストーリーを探る

昨日お伺いしたのは本日(2月25日)、Shinwa Auctionによって開催される「ワイン、リカー、Dr. H Collection」オークションの下見会。そう、お酒をコレクションするコレクターという世界が広がる、オークション開催前にお目当てのものをしっかりとチェックすることができる会だ。

今回は通常のワイン・リカーオークション533ロットにあわせ、ウイスキーコレクターDr. H氏による特別オークション「Dr. H Collection」が同時開催されるとのことで、合計568ロットがラインナップされた。質の高い充実したワイン、そしてDr. H氏が約15年かけて収集してきたという、希少性の高いウイスキーコレクション”Dr. H Colletion”の数々に心が躍る。

 

会員制倶楽部の特別なルートから、山崎50年や、響21年、35年の九谷焼、有田焼のスペシャルボトルなどのレアなウイスキーを買い続け、特別なコレクターとなり最高の環境を得ていったというDr. H氏。

今回出品された中でも注目を浴びている、このルイ13世のマチュザレムが手に入れられたのも、会員制倶楽部で10年以上欠かさずルイ13世を飲み続け、特別なルイ13世ブラックパールマグナム、タイムコレクションや販売元が同じハイランドパーク50年等をコレクションし続けた実績が認められた結果なのだとか。

「レミー マルタン ルイ 13世 ザ マチュザレム / 1bottle (6000ml)」
サーブ用ピペット・クリスタル製グラス8脚・専用トレイ付 (¥12,000,000〜16,000,000)

1200種類ものオー・ド・ヴィー(原酒)がブレンドされ、完成に100年以上の時を必要とするコニャックの最高傑作「ルイ 13世」。「ルイ  13世 マチュザレム」は、通常の「ルイ 13世」のデザインをそのまま採用し、2017年の発売当時、世界初かつ世界最大として注目を集めたシリアルナンバー付のクリスタル製6Lデキャンタ。受注販売のみの限定生産品で、日本では1本のみの販売。クリスタルブランド「バカラ」によるハンドメイドで、20人以上の職人の手を経てひとつひとつ制作された逸品だ。 また、デキャンタからコニャックを抜き出すためのピペット、クリスタル製グラス8脚、サービス用の専用トレイが豪華なディスプレイチェストに収められ、コニャックを抽出する際、伝統的なセラーマスターと同じテイスティングとサービングを行うことができるという。

 

ワインよりも寿命が長いというウイスキー。ジャパンウィスキーとして、世界的に人気を誇るサントリー山崎も「山崎 25年」(¥900,000〜1,500,000)「山崎 18年」(¥80,000〜150,000)をはじめ、ナンバリングされた稀少なものが並びます。

山崎2020年ボトリング5本セット(¥900,000〜1,500,000)。作られる樽によって仕上がる色味、味ももちろん変わってくるウイスキー。こちらは樽の種類によってその違いを楽しめる作りわけセレクションで、中でも人気を牽引する”MIZUNARA”や”SPANISH OAK”は、その稀少な木材で作られる樽としても注目したい。

 

2008年ごろに出会い、Dr. H氏がコレクター魂に火がついたきっかけにもなったという特別ボトル、サントリー響 35年 三代 徳田八十吉作 耀彩瓶 碧陽(¥8,000,000〜12,000,000)。ボトルの美しさ、そして人間国宝が作るボトルにお酒を入れて売るというサントリーの粋さにも感銘を受けたのだとか。

左から:響 21年 九谷焼 吉田屋風花鳥図角瓶(¥480,000〜700,000)、響 21年 有田燒 色絵菊熨斗文扇形瓶(¥550,000〜750,000)、響 21 年 有田燒 色絵赤玉雲龍文角瓶(¥600,000〜800,000)

左から:響 21年 九谷焼 吉田屋風色絵雲龍文扁壷形瓶(¥1,500,000〜2,000,000)、響35年 古九谷写し 色絵牡丹蝶図筒形瓶(¥8,000,000〜12,000,000)。特に中国や台湾では日本よりもウイスキー人気が高いらしいのですが、こういう焼き物のボトルはアジアのみならず、世界中で贈答品としても需要が高く、もちろんお酒をいただいた後も楽しむことができます。

 

人気のジャパニーズ ウイスキー「イチローズ モルト 秩父 オン ザ ウェイ」「山崎 リミテッド エディション」「響 ジャパニーズ ハーモニー マスターズ セレクト」「鳥取 27年」4ボトルセット(¥120,000〜200,000)。繊細なボトルデザインや豊富な限定物などは、日本人がみてもコレクションしたくなります。このお値段なら初心者でもコレクターへのきっかけとなる!?

 

”Dr. H Colletion”にはスコッチやコニャックのデザイン性の高いボトルや限定アイテムも。左から:ハイランドパーク 50年(¥5,000,000〜7,000,000)、カミュ マスターピース コレクション キュヴェ 5.150 バイ シリル カミュ セレブレーティング 150 イヤーズ(¥350,000〜500,000)、クルボアジェ レスプリ ド クルボアジェ(¥450,000〜650,000)

ご紹介する”Dr. H Colletion”ラストは、ファッション系の方もきっとテンションが上がる!ザ マッカラン MOP(マスター オブ フォトグラフ)マリオテスティーノ(¥1,500,000〜2,000,000)。

ファッション業界で絶大な支持を受ける写真家マリオ・テスティーノ氏とのコラボレーション特別限定品。スタイリッシュな黒の箱には、シェリー樽由来の重厚で華やかな味わいを追求した「ザ・マッカラン MOP」とその構成原酒6種、「ザ・マッカラン」ブランドブック、 そしてマリオ・テスティーノ氏が「ザ・マッカラン」をテーマに撮影した写真が内包されている。

 

全てのDr. H Colletionは→こちらカタログよりご確認ください。

 

ここからは日本でも人気のボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュをご紹介します(ワイン/リカーは→カタログ)。オークションに並ぶワインとして圧倒的に赤ワインが多いのは、白ワインよりも保存できる期間が長いから。今すぐ飲むのではなく稀少なワインをストーリーとともに語りコレクションする、ということがコレクターの醍醐味でもあるのだとか。

こちらはボルドーワイン、シャトー ムートン ロートシルトのアイコニックなラベルが目をひく数々(数万〜25万くらい)。

 

1972年の物も。ボルドーでは有名な「ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ」も数多く登場します。

年間で5,000本程しか生産されないロマネ コンティは、お付き合いのある決まったお得意さま(日本ではサントリーから有名ホテルなどへ)のみに卸されるため、それぞれの年でオークションに登場する数も少なく、人気なのだとか。それぞれの裏ラベルまで確認することで、どのような経路で入ってきたのかもわかります。

 

ブルゴーニュで最も有名な女性の一人であるという、マダム・ビーズ・ルロワおばあちゃんが手掛ける「ドーヴネ」のワイン。シャネルスタイルで自分の畑を耕す姿も話題になった彼女のパワーは、ワインにも落とし込まれているのかも。ラベルに描かれた館にお住まいなんですって!

圧倒的な舌でワイン、葡萄を見分けるという彼女が理想のワイン作りをし、責任を持って世に出すワインはどれも圧倒的に人気が高いものばかり。

 

わずか3ヘクタールのブドウ畑からブルゴーニュの神様とまで呼ばれた、アンリ・ジャイエの手掛けた「アンリ ジャイエ ヴォーヌ ロマネ」の稀少性の高すぎるワイン!2006年に亡くなられ、2001年が彼の作った最後のワイン(¥1,400,000〜2,200,000)。

大きく広げることなく、平均年間生産数3500本、わずか600本という年もあったという彼の作るワインは、見つけた時には手に入れておかなければならない!と思わせるほどコレクターの中でも入手困難なワインなのだとか。

 

年代物のドン ペリニヨンやサロン キュヴェ S ル メニル ブラン ド ブランなど、日本人には大人気のシャンパーニュも数多く登場します。

 

お話を聞けば聞くほど、コレクションしたくなるワインやウイスキーの奥深すぎる世界。
お酒は基本的にお値段が下がることはあまりないといいます。

このプライスレスな出会い、オークションを覗いてみることで、あなたの新たな世界が広がって行くかもしれませんよ。

 

 

■Shinwa Auction「ワイン、リカー、Dr. H Collection」オークション

2023年2月25日(土) 11:30-18:45ごろ終了予定

場所:中央区銀座7-4-12 銀座メディカルビル1F Shinwa Auction

*オークションご参加のお客様にはワインと軽食が用意されている。

WEBカタログ:https://www.shinwa-auction.com/course/schedure04/



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