ケンゾーが2023年春夏コレクション「KENZOピクセル」を発売 デザイナーが10代だった70年代及び80年代の視覚的表現を強調
KENZO(ケンゾー)は、アーティスティックディレクターNigoによる2023年春夏ウィメンズ・メンズコレクション「KENZOピクセル」を、全国のKENZOストアとKENZO.COMにて展開。2022年秋冬コレクションから継続されるクリエイティブストーリーをベースに発展させ、昨年6月にパリのリセ・カルノで発表した春夏コレクションの最初のドロップはデザイナーが10代だった70年代及び80年代の視覚的表現を強調している。「KENZOピクセル」は、メゾンのアーカイブからピックアップしたピクセル化されたローズプリントを中心に作成。元々は髙田賢三が子供向けのコレクションのために開発したものであり(ブランドの創設者は花を愛し、彼はキャリアを通じてそのモチーフをとても楽しげに使用していた。)、今日Nigoが見ているローズは70年代~80年代に流行したアーケードゲームと呼応し、故にポップカルチャーへのオマージュとして表現されている。ピクセル化されたローズはブルー、アーミーグリーン、レッド、オリジナルに限りなく寄せて再描画され、Nigoが再構成したタイガー、アンカー、ハート、いったブランドのクラシカルなモチーフと相補っている。ピクセル化されたレッド/ブラウンのカラーウェイはウィメンズのデニムボタンアップのフーディーとパンツのセット、ブルー/グレーのローズはメンズのデニムジップアップジャケットとパンツのセットにあしらわれている。加えて、ウィメンズではショート丈のカーディガンとスカートのセットアップ、グリーン/イエローのパターンにピクセル化されたローズとタイガーヘッドをミックス。メンズでは80年代のストリートウエアを思い起こさせるヘザーグレーのジャージートラックスーツ、パンツには赤のストライプ、ピクセル化されたローズが施されている。ピクセル化されたモチーフはポロシャツやニットのカーディガンにも最小化されてあしらわれ、まるでパックマンとスペースインベーダーのような雰囲気を生み出している。大きな象の頭とKENZO PARISの文字がスペリングされたセーターや、Tシャツやスウェットシャツ、フーディーにもピクセル化されたKENZOロゴ、タイガー、ローズ、ハートのモチーフなどがふんだんに使用されている。「リアル・トゥ・ウェア」のコンセプトの元、2023年春夏コレクションはリアルなワードローブを体現し、ファッションに対する先進的なアプローチを構成。NigoによるKENZOのランウェイはメゾンのヘリテージと彼の現代的なコードとの出会いを演出し、それは過去から学ぶことで将来を見据えるという事。ジェンダーレスなシルエットで表現されるテーラリングやワークウェアを通じ、Nigoは文化的で従来型のドレスコードを統合し、それを超越するような視覚的セオリーを作り出している。どこか懐かしいKENZOの2023年春夏コレクション「KENZOピクセル」を、楽しんでみてはいかが。
■KENZO 2023年春夏コレクション「KENZOピクセル」
全国のKENZOストアとKENZO.COMにて展開