Salvatore Ferragamoが新企画展「Woman in Balance」をFerragamo Museumにて開催 明快な精神と確かな手腕でサルヴァトーレ フェラガモを導いた妻ワンダ・フェラガモへのオマージュ

サルヴァトーレ・フェラガモの代表作として名高いFヒールやインビジブルサンダルなどを紹介するワンダ(1947年撮影)

Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ フェラガモ)は、新企画展「Woman in Balance」を、来年の5月まで、Ferragamo Museumにて開催。本エキシビションは、1960年から2018年までの間、明快な精神と確かな手腕でサルヴァトーレ フェラガモを導いた、妻ワンダ・フェラガモへのオマージュとして開催される。彼女の半生は大きな2つの章で構成されている。若くして夫サルヴァトーレの妻となり、未来のサルヴァトーレファミリーとなる3人の男の子と3人の女の子を持つ母となった第1章は、夫サルヴァトーレの死によって終わりを迎える。実業家としてのワンダの第2章でも、家族は彼女の人生の中心であり続けた。ワンダの物語は、家庭や夫、子どもに尽くすという伝統的な母の姿と、仕事上の義務や会社に対する責任を見事に両立させたビジネスウーマンとしての姿の両面から描かれている。ワンダ・フェラガモは自分のことをほとんど語らず、過去60年にわたるフェラガモブランドの成功を自分の手柄にすることはなかった。本展では、ワンダの真の姿を示すと同時に、1950年代後半から60年代初頭において、個人の社会的成功と家族への献身を両立させた数々の女性の物語を紹介している。このエキシビションは、「発展とはクリエイティブで生産性の高い人々によってもたらされる」というセオリーに基づいている。すなわち、一人のカリスマの力によるものではなく、新しいライフスタイルや消費モデルを見出し、性別や階級を超えた関係を築いた人々の、相互交流や行動によるということ。これらの要素は、第2次世界大戦後、「奇跡の経済」をもたらしたイタリアに集中し、絶大な文化的・社会的変革を引き起こした。しかし、その影響を完全に把握するためには長期的な視点での考察を必要としていた。歴史もまた、人々の個人的な出来事や選択で形成された人生という物語によって導かれている。そしてその物語がそれぞれの時代の性質を紐解く手助けとなる。同じように、複雑で豊かなワ ンダ・フェラガモのストーリーを語るには、彼女の人生だけでなく、当時のイタリア社会・経済などの時代背景を振り返ることから始まる。本展では、1960年8月に最愛の夫サルヴァトーレを亡くしたワンダ・フェラガモが、まだ幼い子どもたちの世話をしながら、会社の経営を引き継ぎ、新たなステージに踏み出す決意をした一連の流れを追っている。それと同時に、彼女の人生のこの時期に焦点を当てることで、自分たちが生きてきた社会とは異なる新しい社会を築くために自分の人生を捧げた、他の女性たちの物語も紹介されている。職業や文化、科学の世界で多少なりとも社会的な地位や名声を得ながらも、当時の社会生活や仕事の秩序に疑問を持ち、家族こそが自分を導いてくれる北極星ともいえる存在だった女性たちの物語。このエキシビションは、単にイタリアの歴史の一部を回顧するのではなく、何よりも、ここで取り上げる社会の変化についての現代的な考察を促すことが大きな目的となっている。現在の社会的状況は、今までの生活の多くの側面を見直す機会を人々に与えており、これには男女関係をより深く検討することも含まれる。そうして新たに定義される 「新しいヒューマニズム」は、Covidによって生じた無数の健康や経済の傷を癒す社会再生の機会として、より進化した新し平等の形を実現させることができると多くの人が考えている。そのため、本展のコンセプトをもとに、アーティストや著名人による、現代の人と家族、市民社会、国家との関係についての寄稿など、さまざまな企画が用意されている。Salvatore Ferragamoの新企画展「Woman in Balance」で、妻ワンダ・フェラガモの半生を紐解いてみては。

ワンダ・フェラガモのポートレート。(1960年、自宅の庭にて撮影)

ワンダと彼女の孫たち

フェラガモ・ファミリーの集合写真(フェラガモ社の本社スピーニ・フェローニ宮殿の1階で撮影)

ワンダが孫に贈った、手紙を入れるための赤い本

■Salvatore Ferragamo「Woman in Balance」

2022年5月~2023年5まで開催

https://www.ferragamo.com/