OFF-WHITE FALL WINTER 2022-23 COLLECTION「Spaceship Earth:an Imaginary Experience(宇宙船地球号:想像上の経験)」ヴァージル・アブローがデザイン、構想、最終決定までを手掛けたラインが登場

OFF-WHITE™(オフ ホワイト™)2022-23年秋冬コレクション「Spaceship Earth:an Imaginary Experience(宇宙船地球号:想像上の経験)」。ヴァージル・アブローの不変的なビジョンと価値観を祝っている。Spaceship Earthは、地図であると同時に移動手段であり、宇宙船、劇場、別世界への入り口という、想像力にすべてを捧げた世界を意味する概念。ヴァージル・アブローが企画したブランドのプラットフォーム「Imaginary(架空の世界)」を具体化する、学際的表現のひとつに過ぎない。「Imaginary」は文化の再解釈、破壊、変革に取り組み、新しい対話と未来の形式を提案する手段となっている。生前ヴァージルは、文化の枠を超え、すべての人に開かれた普遍的な対話を定義したいと述べており、故に、オフ ホワイト™の次のチャプターは、創設者兼クリエイティブ・ディレクターであったヴァージル・アブローが指針していた哲学”Question Everything/すべてを疑え”に基づいて継続していく。過去と未来、文化とサブカルチャーの間の交流を促し、”今”を明確にし、進歩し続けていくブランドのミッションは、2022年春にデビュー予定のブランド初のビューティーコレクション、Off-White™ Paperworkのランウェイデビューを特徴付けた。さらに今回のランウェイでは、2022年秋冬のメンズとウィメンズのレディ・トゥ・ウェアに加え、ヴァージル・アブローがデザイン、構想、最終決定までを手掛けた、初の”High Fashion”ラインも発表された。ウィメンズコレクション”Seeing Red”は、90年代のハイテクとボヘミアンのコントラストとサブカルチャーをテーマにしている。挑発的なシルエットにニュートラルカラー、ブルー、パープル、イエローのポストモダンな色をアクセントに、花柄、チェック柄、抽象的で控えめなプリント、マスキュリンな要素とのバランスを掘り下げている。先鋭的なマイクロ丈にカットされたしなやかなイブニングドレス、ドロップウェイストのデニムやパンツ、グラマラスなニットウェアのセットアップにトランスペアレントな素材や官能的なブークレウールのニット、ファジーな質感のカットアウトのジャガードをレイヤード。スワロフスキー・クリスタルは輝きとリュクスを表現している。新しいボリューム感とプロポーション、主張のあるボックスポケットを備えたヘビーカーゴのアウターウェアはセクシーかつイージーなシルエットのドレスを引き立てる。スケートカルチャーからインスピレーションを得たアウターウェアは”Skiwear”と題したカプセルコレクションに発展。“Skiwear”はメンズコレクションでも展開し、スケートカルチャーからインスパイアされオーバーサイズなシェイプをテクニカルなディテールと3層構造のパフォーマンステキスタイルでミニマルに再構築した、モダンなタイダイプリントのアイテムはランウェイのルックにも組み込まれている。”Foreign Exchange”と名付けられた秋冬メンズは、ブランドのミニマリズムを受け継ぎ、ニットウェア、テーラリング、コート、アウトウェアなどを独自のサルトリアのコードを使って進化させた。千鳥格子のウールやフランネルウールなどの伝統的なメンズウェアの構造や素材を見直したコートやテーラリングは、リラックス且つ誇張されたフィット感が特徴となっている。ダウンジャケットはキャンバス地で、マッキントッシュジャケットはタータンウールで、フーディ、トラウザー、ラウンジパンツ、シャツは上質なレザーで登場。ブランドのアイコンであるアローのグラフィックをは”Racing Arrows”と改名し、ポップで遊び心のあるディテールに再解釈しアップデートした。デビューコレクションとなる”High Fashion” は、メインラインと共に、ファッションの最高峰であるパリという舞台で、ファッションの慣習を意図的に覆すことに挑戦。オートクチュールを都市部特有の服の原点として分類するのではなく、オートクチュールをライフスタイルの表現と、その基盤を形成する習慣やイデオロギーの最高峰の表現として捉えている。ディテールと個性が豊かな本コレクションは、ヴァージルの豊富なカルチャーのボキャブラリーを称え、OFF-WHITE™の代表的な瞬間を思い起こさせるとともに、「More Life」と書かれたThe Party Girl®のバッグに示されているように、人生を恐れずに受け入れることをそれとなく提唱する。ショーの中で、モデルたちはヴァージルが見てきたファッション界特有のボディランゲージやジェスチャーを真似していた。タバコを吸い、シャンパンを飲み、コカ・コーラを飲む、OFF-WHITE™のハイファッション・ガール達は、既成の文化的記号を取り入れながら、新しい価値観へ変えていく。それは、言葉を選ばず言えば、「エレベーション/昇華」。しかし、ヴァージル・アブローが実践してきたように、一度エレベーターで上ったのなら、再び下降させるのが義務。



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