Onitsuka Tiger 2022 A/W Collection「Shadow(陰影)」豪華絢爛が美の絶頂とされていた西洋美学に、日本の”純粋さと質素さ”という美学が衝撃を走らせた、あの80年代へのオマージュ

Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)2022年秋冬コレクションは、「Shadow(陰影)」の一言で表現される。豪華絢爛が美の絶頂とされていた西洋美学に、日本の”純粋さと質素さ”という美学が衝撃を走らせた、あの80年代へのオマージュでもある。シルエット、モノトーン、ディティールに手を加えたこの日本の美学が、それまで当たり前だった西洋の美学を再定義。22年春夏コレクションの、東京の旅をコンセプトにしたショートフィルム「MILAN-TOKYO」のバーチャルな旅によって、飛行機で東京まで降り立ち、東京を巡った後、今シーズン、80年代のジャパニーズファッションを讃えるために、再び東京に戻ってくる。西洋の人々は80年代の日本のファッションシーンを破壊的だとみなしたが、日本では当たり前に存在する日常生活の一部でしかなかった。全身黒服の少年たちの集団、当時のアンダーグラウンドのカルチャーを映し出していたレイヤード、並外れたボリューム感を本コレクションに反映させている。異なる素材を重ねた礼服の着物、卓越した美意識と不完全で一時的なフィロソフィーである詫寂(わび・さび)、メンズのワードローブからピックアップしたアイテムをクラシックな学生服とミックスしていた70年代に生まれた少女グループのツッパリファッション、当時のロンドンを彷彿させるブラックレザーのパンクボーイズ、ブラックカラーを身に纏い衝撃的なミックスを生み出した忍者の美学といったものが西洋にたどり着き、一大センセーショナルを巻き起こした。その時代を引用したアクティブでコンテンポラリーなコレクション。日本の礼服の典型であるレイヤリングは、独創的でジェンダレスなコレクションを表現するための要となっている。地厚なコットンのウルトラオーバーサイズのTシャツや、グラフィカルな刺繡が施されたカフタン(オーバードレス)は、都会のヤンチャでエネルギッシュな少年少女を彷彿とさせる。全体的にシンプルでミニマルな統一感あるコレクションのなか、唯一あしらった特徴的な装飾は、様々なアパレルアイテムの裾に施される炎とフラワーのプリント。ゴシック&ガーリー調でモダンなロックスター風のベロアのドレス。これらのアイテムにナイロンジャケット、スムースもしくはボアのジャケット、同素材のマキシバミューダパンツ、ミディ丈のプリーツスカート、マルチポケットのベストをレイヤードし、頭部にはバラクラバをプラス。足元はレザーのパンキッシュなフラットソールのシューズ、薄いナイロンのキルティングのバルキーなプラットフォームソールのスニーカーも登場する。本コレクションで起用された特別なサングラスは、1958年に創業された日本の歴史ある企業で、職人技を生かしたアイウェアのフレーム製造では世界レベルで有名な金子眼鏡によって実現された。