OVERCOAT SPRING / SUMMER 2022 COLLECTION「EVOLUTION OF TAILORING」西洋文化の保守本流から離れた場所・文化の中でテーラリングの技術を活かした創作活動をした場合のアウトプットを想像

OVERCOAT(オーバーコート)2022年春夏コレクション「EVOLUTION OF TAILORING」。OVERCOATが目指すデザインの根源は、プレタポルテでありながら、まるでオートクチュールのように着る人にフィットし、サイズ、ジェンダー、そしてエイジからも解放された衣服を制作すること。感情的なロマンチシズムは排除しながら、論理的にデザインを突き詰めていく手法は、デザイナーというよりはむしろ、建築家や数学者のそれに近いかもしれない。今季はOomaru Seisakusho 2が、西洋文化の保守本流から離れた場所・文化の中にあったと仮定して、その地でテーラリングの技術を活かした創作活動をすると、どのようなアウトプットになるであろうかと想像しながら創作。その結果、作品の中にどこか民族調の要素や感覚的な表現が入っている。シルエットや色の特徴は、素材別に以下の通り表現される。また、2021年春夏で好評を博した当ブランドのロゴなどアートディレクションを手がけるクリエーターPETER MILES(ピーター・マイルズ)とのコラボレーション企画第2弾が実現。彼が制作した鮮やかなアートワークとパターンを追求するOVERCOATの型を掛け合わせたダブルネームコレクションとして正式に発表された。
<クリスプハード ウールギャバジン>梳毛のスーパー原料を使用したコンパクトな風合いのギャバジンを使用した、新しいワークウェアを提案。まず、年中快適に着用できるコート。ケープを上1/3だけ切り取り、その下に身頃を付けたかのような構造が生み出すドレープと、直線と直角を強調した襟の形状が新しい。さらに、様々な着方を変えられる楽しさをこの新型に託した。カーゴパンツは、極限まで不要なディテールをそぎ落として提案。ビーチの雰囲気を醸し出すサンドカラーで。<ラバーナイロン>小松マテーレと協業した素材。シャツのディテールを持たせたユニークなショートコート。植物由来比率 50%のフィルムを表面にコーティングした透湿防水素材を使用しているため、レインコートとしても使える、マットな黄色がかったオフホワイトとイエローの二色展開。<レーヨントリコチン>2021年春夏で大変好評だったダブルジャケット・ドローストリングパンツは継続する形として、ブラックに続き新色のネイビーをプラス。さらに、シグネチャーである前身頃から袖、後身頃までひと続きになっているシャツジャケットの型を追加。快適な着心地と美しいドレープを実現できる、夏のテーラードとしてOVERCOATが注目しているシリーズ。<シルクコットン>オックスフォード織にした最高級シルクとコットンを使った、着心地を追求したシリーズ。肌に直接触れる部分は耐久性のあるコットンを使用して仕立てている。黄味がかった白色は明るいインナーカラーとのコーディネート相性も良い。オーバーサイズに着られるケープショルダージャケットは細部を見ると襟や袖口がシャツの構造に。また、前身頃から袖、後身頃までひと続きになっているシャツジャケット、デニム型パンツとのセットアップも。<リヨセル>再生繊維であるリヨセルスパン別注糸20/1を使用。PETER MILES STUDIOのコラボレーションで実現したアートをそのまま服に落とし込んだ3種類のグラフィック(開襟シャツ+ドローストリングパンツ)と、民族調の強いグリーン単色(開襟シャツ+ショーツ)での展開。開襟シャツは、襟が美しく折り返る形状やVネック位置などもテーラーの目線で再構築。<ナイロンタフタ>50dの芯のあるナイロンタフタにモナリザというデジタルプリント加工を施した小松マテーレと協業した素材。フーディージャケットは、 袖下から脇にかけての縫い目一本で形を構築した特殊なパターン。後中心でテイストの違う柄がキレイに交わり、PETER MILESのアート作品が美しく服に落としこまれている。ショーツは後身頃が前までまわってきてポケットの袋布になる特殊構造を持つ。<ストライプコットン>生地は世界三大産地ギザの超長綿を使用。人気のウールシャツを春夏カラーで継続する傍ら、新しい素材と形でコットンシャツを提案。前身頃から袖、後ろ身頃までひと続きになっているユニークな構造はOVERCOATの定番の一つだが、ストライプの長袖シャツにしたことでそれが明瞭に表現されている。襟を最小限まで小さくし、視覚的にスタンドカラーのみに見えるデザイン。半袖シャツも、襟を縁取るかのようにストライプの線を流している。ストライプ自体もオリジナルで、細いストライプが合わさり、遠くから見ると太いストライプのように見えるものをデザイン。

■OVERCOAT

お問い合わせ:oomaru seisakusho 2 / info@overcoatnyc.com

https://overcoatnyc.com/



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