FACETASM SPRING / SUMMER 2022 MEN'S AND WOMEN'S COLLECTION "a sight with a kiss" 20年以上前に出会った長谷井宏紀監督のドキュメンタリーの刺激が、今シーズンの映像コラボ実現へとつながる

FACETASM(ファセッタズム)2022春夏コレクション”a sight with a kiss”。「2001年、ぼくがまだ20代前半だったころ、あの時代に体験したあの瞬間の渋谷の街は今でも強烈に憶えています。ある日、道路にW/Oというステンシルの文字が描かれているのが目についたのを境にW/Oという文字が渋谷の街にどんどんと増えていきました。溢れていく文字と共鳴するみたいに、ぼくが見つめる街も変わっていくように感じ、そしてそれがこれから上映される映画のタイトルなのだと判った瞬間、いまここで何かが起ころうとしているのだ、と感じたのです。長谷井宏紀監督による、ドキュメンタリー デビュー作でした。初めて観たときぼくは自分自身の興奮に戸惑いを感じずにはいられませんでした。その後も映画館に何度も通い何度も観ましたが、ぼくの心の震えは止まらず、増すばかりでした。圧倒的に本物だ、と感じたのです。涙が出るほど美しく、優しい。そしてそのうえ汚い。たくさんの感情がありありと捉えられていて、その全てが訴えてきていました。そこに映し出される住人たちの、無秩序でありながらも純粋な感覚は上映から20年以上たった今でもまだぼくを刺激し続けています。まだ多くを知らないその目にはいったい何が映っているのだろう。ぼくもその中で生きたいと思った。そしていまぼくらFACETASMは2022年で15周年を迎えます。自分自身を振り返り対峙したとき、長谷井監督のことが心に浮かびました。突然のDMでの連絡にもかかわらず、快く引き受けてくださった長谷井監督。あのころ映画を観たときの感覚と同じ、どこまでも優しく情熱的で愛に溢れた人でした。自由に動くには難しいと感じざるを得ないこの時代に、労力を惜しまず造りあげてくださった撮影クルーの方々、工場関係者の皆さま、またいつも助けてくれるスタッフ、友人たち、家族、FACETASMを愛してくださるすべての方々に感謝申し上げます。」

■FACETASM

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