Max Mara Resort 2022 Collection「ローカル カラー」ミッドセンチュリーのシルエットにスポーツウェアのテイストを加え、場所に縛られない現代的なエレガンスを表現 #MaxMaraResort22

Film directed by Ginevra Elkann

Max Mara(マックスマーラ)2022年リゾートコレクションは、イタリアのアマルフィ海岸近くにあるリゾート、イスキア島にて発表された。今シーズンのテーマは「ローカル カラー」。”旅行”ここ最近は旅することから遠ざかっているが、それでも私たちは、紀行文を読んだり、旅する日を夢見たりしている。パンデミックが発生する前の必死に詰め込んだ旅程とは対照的に、トルーマン・カポーティの「ローカル カラー/観察記録」は旅の黄金時代を思い起させる。その土地の本当の魅力を知るには、じっくり腰を据えて滞在しなければならないということ。そして、飛行機、船、列車という目的地までの交通手段、そのための身支度も含めて、文章に書く価値があるのだということ。そうした旅の本質を改めて気付かせてくれる本。カポーティが「白鳥(スワン)」と呼んだのは、旅の女王であり、きらびやかな世界を旅する社交界の女性たち。洗練された美しいものを追求することに人生を賭けていた。マックスマーラが描く現代の「白鳥」もあらゆるシーンで完璧であろうとするが、彼女たちの人生はカポーティの時代よりも複雑。仕事、家族、友人、趣味。すべてを手に入れたいと望み、すべてを手に入れる価値のある女性たちは、今、ジェット機で世界を飛び回るジェットセッターの気分を楽しんでいる。シーズンごとにパリへ降り立ち、ホテルプラザアテネ近くのブランドの本店でワードローブを揃える伝説の女性たち。マックスマーラはそのような彼女たちの生活の一幕を再びたどる。リッツでの優雅なランチやマキシムでの豪華な晩餐は、50年経った今も語り継がれている。そして、ワードローブを揃えている間に、地中海の岩場にある隠れ家でささやかな時間を過ごす。熟練の職人が作り上げた靴や麦わらのバスケットを探しに出かけたり、業界の有力者のヨットでスパゲッティに舌鼓を打ったり、カジュアルなモードで有名人とナイトライフを楽しんだり。マックスマーラは、こうした刺激的な旅を繰り返した時代を思い描く。ミッドセンチュリーのシルエットにスポーツウェアのテイストを加え、場所に縛られない現代的なエレガンスを表現した。ウエストの下にギャザーを入れたスカートから広がる新しいシルエットが魅力。1枚で、レギンスと重ねて、あるいはエスパドリーユとサンダルのハイブリッドなシューズと合わせて、自由自在に着こなせる。同じギャザーのモチーフは、キリっとしたスーツ、サッと羽織れるドレス、スポーティなスポルベリーノコートの背中にもあしらわれている。マックスマーラのアイコニックな101801コートは季節の変わり目にピッタリで、かつ、頭上のロッカーに詰め込まれてもシワにならないテクノリュクスなジャージーで新たな命が吹き込まれている。明るい光が差し込むホテルプラザアテネのファサードを埋め尽くすゼラニウムの花。そのピンクから深紅へと移り変わるグラデーションを取り入れて、相反するパターンを巧みな技で表現。それは、トルーマン・カポーティが幸せな4か月間を過ごし、「ローカル カラー/観察記録」に描いたイスキアに咲く花によく似ている。ゼラニウムの花のように、マックスマーラのワードローブは パリでもイスキアでも、その中間の場所でも美しく映え、ハッピーな気分で着こなせるはず。



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