OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™ Fall/Winter 2021 Collection “Laboratory of Fun(楽しいを研究する研究所)”直線的で構造を重視した美学的なアプローチ

OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™ 2021年秋冬コレクション“Laboratory of Fun(楽しいを研究する研究所)”。タイトルは、1961年頃に建築家のセドリック・プライスが発表した「Fun Palace(ファンパレス計画)」から由来。「ファンパレス計画」は、ロンドンにあったコンベンションセンターから着想を得て、「university of the streets(ストリートのための大学)」を構想に掲げ、誰でも自由に好きなものを制作できる空間を与えるために創造性に特化した柔軟なフレームワークを提供するものだった。結果として、この施設は建設されなかったが、Off-White™の創業者でクリエイティブディレクターのヴァージル・アブローは、プライスのモダンでモジュール化された 考え方や、アメリカの古典的なショッピングモールに似ている点に影響を受けた。本コレクションは、アブローが建築家として正式に訓練を受けたことに由来し、直線的で構造を重視した美学的なアプローチをとっている。精密なシルエットとモノクロのルックが際立ち、グラフィックやロゴ、モチーフ等は極端に減少し、ブランドの新たな方向性を象徴。さらに、インダストリアルデザイナーのディーター・ラムスがドイツの家電製品メーカーであるブラウン社のために制作したポートフォリオからもインスピレーションを受け、結果、控えめで慎重かつ厳密なありながらミニマムとは程遠いデザインに仕上げている。それは几帳面な建築家が製図台に向かって作業している姿をファッションに反映させているかのよう。「今回のコレクションは、建築家としての私のルーツを反映しています。クリエイティブな分野やインスピレーショ ンのボーダーを曖昧にするという”Off-White™”のアプローチを継続しながら、斬新で探求しやすい空間へと美学を前進させています」とヴァージル・アブローは語る。レディースウェア、メンズウェアともに、ラムスがブラウン社で手がけた作品から引用したカラーパレットを基調とし、グレー、ニュートラル、そしてミッドセンチュリー風のオレンジ、ブルー、イエローなどの色合いが目立つ。シルエットは全体的に細長いテーラリングで、スクエアショルダーのコートドレスはヒップが隠れるほどの着丈があり、比翼仕様になっている。オーバーサイズのケーブルニットはインディゴ染めされており、テーラード・ブレザーは、肩がシャープにカッティングされ、袖はシングル クリースが施されている。 パンツやバミューダショーツはボックスシルエットでゆとりがあり、アウターウェアと一部のイブニングアイテムには、COBRAX社がOff-White™のために新たに製造したディーター・ラムスの新作のスナップボタンが縫い付けられている。 イブニングドレスは、階段の被覆材と通路をアレンジしたディテールが特徴で、空間や動き、そして人間工学と服作りの交じりを直接的に表現。さらに、ボックス型のシルエットのカットソーや、長方形が直立しているようなダウンベストが彫刻的な衣服として登場。「ラムズチェック」と呼ばれる格子模様は、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエやフィリッ プ・ジョンソンを連想させる。この直角の線は、設計図の印のようにウールに縫い付けられているのが特徴的。シングルブレストのブレザー、ロング丈のオーバーコート、金属のアクセントが付いたニットウェア、パブロ・トメックのグラフィティアートが描かれたセパレーツなども登場。アクセサリーは、カラフルでコントラストが効いているチェーンストラップが付いた、大容量バッグやチャンキーブーツ、針のように細いヒールは、ソフトで厳格な服にダイナミズムをもたらし、ポリクロームのサングラスはエキセントリックなアクセントを加えている。