PETER DO Fall-Winter 2021 Collection「NIGHT」思い切りお洒落を出来る日に思いを馳せ、日中から夜、感情や情緒が移り変わっていく樣を落とし込む

PETER DO(ピーター ドゥ)2021年秋冬コレクション「NIGHT」。一日があるからこそ夜があり、夜があるからこそ1日がある。その間の瞬間にある希望。いつか近いうちに訪れる喜びを、切に心から願う。その間には、憂愁があり、抑えきれずこみ上げてくる喜び。Day。その時まで。Night。コレクションは、また思い切りお洒落を出来る日に思いを馳せ、日中から夜、感情や情緒が移り変わっていく樣を落とし込んだ。ニューヨークの夜には、独自のリズム、原理、ムーブメントがあり日中を取り仕切っているルールからの、休息という名の自由がある。その変化-激動に適応するように、女性は自分自身をトランスフォームする。テーラリングとコンストラクションは、ブランドのボキャブラリーになくてはならないものとなっている。シグネチャーの4ピーススーツに落とし込まれている見慣れたシルエットは、冷酷でキラキラした華やかな街並みと調和するように脱構築されている。暖かなトーンの街灯の光と、眩しく照らされた白いヘッドライトの元にだけ、暗闇の中で陰になる直前の深いパープルベルベットとダークバーガンディを、見て感じ取ることが出来る。それに対し、ルビンレッドの力強さが暗闇と霧を晴らし、暖かさと気付きを与えている。テーラリングが様々な物を露わにする。流れるような質感のケープトップスとイヴニングスーツは、身を護るアーマー(鎧)としてレイヤーされ変化する。シルバーの箔加工がされたレザーは、人目を恐れず堂々と、そして毅然としてスポットライトを浴び、立ちはだかる。レースは、密かな欲望を知らしめるように、滑らかな表面にひっそりと介入、ボディに光を露わにする。氷のようなアクリルヒール、シャイニーなメタル使い、鋭く尖ったポインテッドトゥ、そしてレザーストラップは、単なるシューズを武器に変貌。肩でゆらゆらとそよぐフェザーのブローチは、私たちが未だかつてない程切望する、輝かしい過去の時代を思い起こさせる。洋服というのは機能的なだけではなく、その時代を象徴し、アイデンティティを表現するもの。自らの内省や新たなコード、新たなルールを、洋服を着る・脱ぐという行為を通して見出し明確化している。この暗い夜が明けた時、一体どんな人になっているのだろうか。ブランドは、ニューヨークを拠点に活動するディレクターEric K. Yueとコラボレーションし、過去数年間に渡り、ブランドの旅路を導いてきたインナームードを描写した映像を製作。5人(Anh Duong、Debra Shaw、MaggieMaurer、Stephanie Shiu、Mia Kwon)の異なる女性が、暗い水の上に集い互いを見ている。密かな想いや感情が銀色の魚のように表面化し、波と競り合っている。彼らは、彼ら自身のリフレクションの中でお互いを見抜き、強さ・忍耐力・弱さの上に成り立つストーリーを確認している。「NIGHT」はニューヨークシティへのラブレターであり、何もかもが見えづらく、語り尽くされず、不確かな中においての、内に潜む意識下の存在を探求。ただ、不確かな中だからこそ、物事をよりクリアに見始めることが出来、前へ進む為の新たな道を見つけることが出来る。