CINOH 2021 A/W Womens & Mens COLLECTION 人は制限の中に欲求を持ち、人生を充実させる為の目的を持っている

CINOH(チノ)の2021年秋冬コレクションは、今シーズンの時代背景・イメージを伝える為、人は制限の中に欲求を持ち、人生を充実させる為の目的を持っているという事をストーリー性のある動画で表現した。「2021年1月、活動に制限がかかっておよそ一年が経ちました。以前僕は行きたいところには時間を作って旅行をし、出張などでも国内外を自由に活動していました。この1年のほとんどを身近な環境で過ごしたその時間は私にとって若い頃に抱いた、行ったことのない場所に行ってみたいという感情や、産まれる以前の味わうことができなかった時代感への憧れに触れたいという想いに近い感覚を再び呼び起こした時間でした。僕はデジタルの発展により世の中が徐々に同質化しているという感覚になっていましたが、それは自由に移動できていたからこそ、その様に感じていたのか、行動制限がある今は一年前とその感覚が変わってきました。やはりフィジカルで感じる場所の違いは存在し、その場所のスタイルが存在するということを改めて感じ始めたのがコレクションを作り始める2020年の初夏頃でした。そんな気持ちもありAW21シーズンは自分が産まれる前に起きたカルチャーで、できることなら体感してみたかった時代に対する想いと、大人になってそのカルチャーがあった土地に実際に行けるようになって、さらに好きになったその土地に対するイメージ、そして今自分が感じている空気感を混ぜ合わせたコレクションを作成することにしました。その想いにすぐにハマった場所の一つがロンドンであり、モッズやロッカーズといったカルチャーでした。前身のブランドを始めた頃もロンドンにまつわるテーマを設けたことがありましたがデザイナーとして年月を経て、当時に比べると洋服の造詣にも深くなり、歳とともに和服を着ることも増え、“服”への経験が増えた今の自分は以前とは違った提案ができるのではという思いがありそれをテーマにしました。発表方法については今回の時代背景・イメージを伝える為、そして前述にもあるように人は制限の中に欲求を持ち、人生を充実させるための目的を持っているという事をストーリ性のある動画で表しました。AW21の商品が店頭に並ぶ頃には今よりは少しでも良い未来になってくれる事を願っています。」とデザイナー茅野誉之はコメントしている。



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