Acne Studios Women’s Fall-Winter 2021 Collection 大きなボリュームにシェイプされたシルエット、柔らかく着古されたファブリック、可愛さと明晰さとを対比したコレクションが夢から現実に連れ戻す

Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)2021年秋冬コレクション。大きなボリュームでありながらシェイプされたシルエットと、柔らかく着古されたファブリックが特徴的な、可愛さと明晰さとを対比したコレクションが、夢から現実に連れ戻す。「この長い隔離生活から抜け出した時、私たちの生活がどのように変わるのか考えていました。パンデミック前の生活に戻るだけなのか。それとも、全く新しい生活が待っているのか。今シーズンのコレクションは、夢のようなパステルカラーの世界から始まり、現実のモノクロの世界へと戻っていきます。もしかしたら、本コレクションに登場するモノクロの服は、私たちが非現実から現実に戻る儀式のための礼服なのかもしれません。」とクリエイティヴ・ディレクターのジョニー・ヨハンソンは語る。フラワープリントウールのオーバーサイズラップコートは、お出かけ用のガウンのよう。大きなバックルでウエストをシェイプすることで、コートのボリュームがより強調される。裾がほつれ、ボタンがずれたカーディガンは、子供の時から大事にしている古くて愛らしい熊のぬいぐるみのよう。パジャマは手作業で漂白し後染めすることで着古したような表情に。レザーのトレンチコートとジャケットには、布の継ぎ目に擦り加工を施すことで、ビンテージデニムのような美しいアタリを表現。それは、デニムブランドとしたスタートしたアクネ ストゥディオズの原点を思い起こさせる。また、ニット、ローブ、ドレスなどのコレクションのキーアイテムを通して、ラッピング、ドレーピング、ルーチングの手法に挑んだ。コレクションは、パステル、ペール、ニュートラル、そしてモノクロへと、始まりから終わりまでカラーパレットを段々に変化させていく。コレクションを通して、ドレーピングの手法が様々なアイテムに用いられた。また、ボリュームをより強調するために、ウエストをシェイプしたルックスが多数登場。オーバーサイズのドレスはウエストがシェイプされ、タイトなドレスは布と布の隙間から肌を見せる。ほとんどのルックで肌は覆われているが、実験的なドレーピングの手法によって、自然な肌の露出が起こる。また、ケーブルニットのトップスやスカートの大きな網目の隙間からも、肌が露出。元から足元までボタンをあしらった、白のレザーのロングスリーブドレス、黒のビスコースのノースリーブガウン、控えめなショルダーパッド付きの、白と黒のシルクのオーバーサイズジャケットなど、コレクションの終わりには、違いに対比し合うような白と黒のルックが登場する。アーティストのApollinaria Brocheが制作したセラミックの動物達は、モデルにバッグのように抱えられて、ランウェイに登場。まるで、子供が片時も手放せないお気に入りの動物のぬいぐるみのように。セラミックの動物達はミニチュアサイズにされ、チョーカーやイヤリングの装飾に用いられた。すっぽりと頭を覆うシアリングのハットや、大ぶりな手編みのミトンはコレクションに素朴な印象を付け加える。スエードの畳めるバッグは、ボックス型や円型で、更には、歪んだような形のバッグも登場。足元には、カウハイドのクロッグブーツ、あえて縫い目を表に見せたサイハイブーツとアンクルブーツ、スティレットヒールのレザーのパンプス、厚手のソックスと合わせたストラップサンダルを合わせて。2021年秋冬のコレクションは、アクネ ストゥディオズの直営店とオンラインストアにて販売される。



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