JW ANDERSON Men's Autumn Winter 2021 and Women's Pre Fall 2021 Collection ユルゲン・テラーの生き生きとした視点で撮影された37体 ルックには女優でシンガーのソフィー・オコネドーも登場
JW ANDERSON(JW アンダーソン)2021年秋冬メンズ、プレフォールウィメンズコレクション。Jonathan Anderson(ジョナサン・アンダーソン)によってデザインされ、Benjamin Bruno(ベンジャミン・ブルーノ)がスタイリングした37体で発表、Juergen Teller(ユルゲン・テラー)が撮影を担当した。初のコラボレーションとなる今回、”ユルゲンは生き生きとした視点を持っており、まさにその視点が今回のコレクションに必要でした”とジョナサン・アンダーソンは語る。服と、コレクション全体でプロップや洋服のプリントとして用いられる野菜によって飾られたモデルの体は、ユルゲンの写真を通して生きた彫刻として表現されている。イギリスの女優でシンガーのSophie Okonedo(ソフィー・オコネドー)もルックに登場。英国アカデミー賞やオスカーにノミネートされた経験もあるソフィー・オコネドーは、 昨年Ryan Murphy(ライアン・マーフィー)が脚本を務める、Netflixのシリーズ『Ratched(ラチェッド)』に出演しており、ユルゲンとジョナサンは彼女の演技に心打たれ、今回の撮影をオファー。パワフルな写真の数々の中で、それぞれのルックで異なるキャラクターになりきり、ドラマチックにルックを表現している。今回のコレクションは、一言で説明すると「口直し」。メンズとウィメンズの境目をあいまいにするような、JW アンダーソンの創世記のリバイバルでありながらも、同時にフレッシュなコレクション。ルックにはキレがなく、コンセプチュアルで厳格な雰囲気が醸し出されている。オランダの静物画で焦点が当てられていたように、洋服に野菜をプリント。残反のシアリングはヘアスタイリストのAnthony Turner(アンソニー・ターナー)によって染められ、新鮮な表情を見せる。洋服はそのようなスピリットで、少しひねくれたようなテイストを持つ。メンズのレザーパンツは、幾何学的なサイドパネルを取り入れ、彫刻的なプロポーションに。明るい色で染められた丈長のモヘアニットは、チュニックのカテゴリーに足を踏み入れている。その一方で、手編みのラディッシュやユーティリティポケットで装飾されたトップスも登場。チェーンローファーは新しいカラーやチーター柄といったプリントで再登場し、オープントゥのサンダルとしても展開。ウィメンズのコレクションでは、オーバーサイズドのスリーブが特徴的な、曲線を描くトレンチコートをソフィー・オコネドーが着用することで活気を持たせる。柔らかいレザーのチェーンホーボーバッグと合わせられたジャケットやパンツは、アシンメトリーとひねりを効かせたテーラリングの融合。2021年春夏メンズコレクションに取り入れたフォーマットを前進させ、昇華させることを目的として、ジョナサン・アンダーソンはユルゲン・テラーと、ロンドンのクリエイティブエージェンシーであるOK-RMの両者とコラボレーションしてフィジカルな形式のプレゼンテーションを制作。37体のルックは、ユルゲンによって書かれたキャプションとともに、19枚で構成される両面のポスターの上に落とし込まれ、両面印刷を用い、奇妙で、おもしろく、コンセプチュアルな混乱を生み出す。ジョナサンからの手紙が同封されたポスターは、特注の厚紙でできた三角柱型のメールチューブに入れられ、世界中の”ゲスト”に届けられた。”今シーズンポスターを選んだのは、受け取った方々に、展示に訪れたかのような雰囲気を味わって欲しかったからです。写真にフィットしないキャプションがその雰囲気を醸し出します。まるで展示やギャラリーに行って、リーフレットやポスターを家に持って帰ったかのような感覚になります”とジョナサンは語る。デジタル形式として、ジョナサンがコレクションについて説明し、インスピレーションやパンデミックの中でこのコレクションを生み出すことがどのような経験であったかを語るショートビデオとともに、ルックブックの画像がソーシャルメディアやパリファッションウィークのオンラインプラットフォームにて公開された。