Children of the discordance(チルドレン オブ ザ ディスコーダンス) 2021 S/S Collection「The Protect Archives ll」Archiveをスクリーンショットの様にチョップして保護しアートピースを着れる服に手仕事で再生
Children of the discordance(チルドレン オブ ザ ディスコーダンス)2021年春夏コレクション「The Protect Archives ll」。どんなに名作と言われるArchiveでもサイズが小さかったり、汚れがあったり穴が空いて着にくくなったものは世から自ずと消えて行く。COTDはそんな消えていきそうなArchiveをスクリーンショットの様にチョップして保護し、再構築することによりアートピースを着れる服に手仕事で再生。そういう保存の仕方もいいなと思い様々な手法を試してみることにした。このリアリティのある保存方法は現代的でかつ意味のあるもの。ブランド名にも入っている、Discordanceをアイテムで表現する上で大切にしている製作マインドがあり、少しでもOne And Onlyな1着でありたいという思いがある。それにより、Vintage Fabricを様々なアイテムの細部に使用する品番が増えた。身にまとった人が”ディスコーダンス”を感じ、少しでもVintage Fabricのパワーや手仕事による力強さを感じられるプロダクトになったらなと思っている。消えゆく服を守っていく。様々な服を長年手にしてきたからこそできるアーカイブをリアリティを持たせてプロテクトすること。今期はDiscordanceをAW20に引き続き、よりリアリスティックに表現することに熱を入れた。また、今期はCOVID-19の影響でデジタルでコレクションを発表するという手段を取らざるを得なくなり無観客のショーを配信することは、ブランドには少々リアリティが無く、3月の東京のファッションウィークはコレクションの発表を諦めた経験がある。今期ミラノでの発表を決断したのはブランドのデジタルでのコレクションの見せ方を見つけたから。11歳から始めたストリートスケートボードのビデオを撮って配信しようと思い、観客のいないランウェイの映像より迫力があり、スピーディ。ブランドの強みでもあるグラフィックも効果的に使えることが採用した理由。東京のストリートの今の雰囲気も伝えたかったから。製作は日本を代表するスケートカンパニー”EVISEN SKATEBOARDS”が担当。フォトグラファーは今年カンヌのショートフィルム部門で金賞を受賞したTomoyuki Kujiraiが編集で参加し、katsumi minamiとの旧友。ビデオで使用されている音源も世界中から素晴らしいアーティストが参加した。Discordanceとは”不一致”。木戸と井ノ川と志鎌の3人で2011年に始めたCOTDは、ONE OFFのリメイクシャツから始まった。ヒップホップやハードコアをかけ、オリジナルのパッチやTシャツの版を休日に集まってアトリエで作成。小さい頃から人と同じ服を着たくない、人と同じ音楽を聞きたくないという精神のまま大人になっていて今も変わらないということで、ブランド名を「Children of the discordance」に決めた。2013年に志鎌1人体制になりコレクションを継続し、2014年からヴィンテージのバンダナをアイテムに使用するようになった。単純だが細かなパーツに使用しても一点一点異なる商品に仕上がることが採用した理由。それからバンダナの奥深さを知り、世界中から仕入れることを決定。今では年間で2万枚生産で必要としているので、多くの仕入先を見つけアメリカ・インド・パキスタン・フランス・オランダ。現在5ヵ国から仕入れている。ヴィンテージ素材を使用したり、刺繍を施すのもone and onlyのプロダクトを目指したいから。グラフィックやテキスタイルデザインも全て志鎌が担当。誰にも作れない普遍的な服を常に目指している。
Photographer:Kodai Ikemitsu
Stylist:TEPPEI
Hair:TAKAI
Makeup:NAOMI T. DAKUZAKU
<ムービー>
Director:KATSUMI MINAMI / EVISEN SKATEBOARDS
Video editor:Tomoyuki Kujirai / NION
Performer:RIO MORISHIGE / KENTO YOSHIOKA
Stylist:TEPPEI
Hair Stylist:KOTARO
©︎HIDEAKI SHIKAMA_CHILDREN OF THE DISCORDANCE
■Children of the discordance