LOEWE S/S 2021 MEN'S COLLECTION「Show in a box」曲線、スウィング、ループといった要素がハード・エッジをゆがめるストーリー #LOEWESS21

LOEWE(ロエベ)2021年春夏メンズコレクションは、「Show in a box」という形で発表。クラシックなアーカイブ・ボックスの中にはディバイダ―(フォルダー)が収納されており、ボックスはロエベのパブリケーションと同じキャンバス地で制作。中にセットされたディバイダ―には、さまざまなコンテンツが収められており、コレクション制作に関するクリエイティブのプロセスや、ショー会場のセッティングを想像できるようになっている。Show in a boxというアイディアは、ジョナサン・アンダーソンとM/M(Paris)の監修のもと制作され、私たちが生きている今、通常通りのファッションショーを開催するなどは到底無理な現況、を反映している。マルセル・デュシャンのMuseum in a boxにインスピレーションをうけたボックスの中にショーそのものを収納。ポータブルであることで、何かが起きているその時を逃すこともなくなり、またリアルタイムで観客とユニークな相互作用を生み出すことができる。この何層にもなるコンテンツからなるタイムカプセルは、視聴者を積極的に関与させる。触覚。スクリーンを通じてデジタル発信することで極端に減ってしまったこの触覚こそ、とても大切なもの。ボックスは、ジョナサン・アンダーソンからの手紙で始まり、ショーのインスピレーション・ソースをシェアするブックレットが続く。キーとなるルックとバッグは360度で見ることができるボックス・フォーマットになって納められた。また、メンズ・コレクションとウィメンズのクルーズ・コレクションの全ルックはミニブックに納められ、シューズの写真は印刷されポストカードに、サングラスは穴の開いた紙に印刷され、組み立てて実際に試着できるようになっている。続くカラーパレットとファブリックカードには、コレクションに使われた生地のスワッチが添付されている。レザーを編んで作られた今回の代表的なルックに用いられた技術はエンボス加工で表現したテクスチャーカードに表現された。また、キールックの一つであるサークル・トップスの型紙(パターン)も収納されているので、これを用いてを自宅で作成することも可能。このパターンはオンラインからダウンロードすることができる。続いてコレクションの制作チームを、カットアウトシルエットによって紹介。手動で動かすポータブルなカードボード・レコードプレイヤーは、サウンドトラックの役目を果たし、スペインフェタフェの工場の様子が、Dj Jamas Foxのナレーションと共に紹介される。ポップアップ式の本を広げ、架空のショー会場に思いをはせてください。招待状と制作クレジットがこれらのコンテンツを締めくくる。Show in a boxは、時や場所を実際に手で触れることができるアクションであり、ファッション・ショーを全く異なるフォーマットへ変貌させたといえるでしょう。ロエベの2021春夏コレクションは、曲線、スウィング、ループといった要素が、ハード・エッジをゆがめるストーリー。What goes around comes in rounds、すべてはそこに帰ってくる。クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソンはスムースな流動性とソフトな手触りをキープした。ボリューム・スライド、グライド、たくさんのカットやテクスチャーが並列したリミックスすることで、曲線を描きあげた。極端な抽象化と実用性、マットとシャイニー、編み上げられたラフィア。陽気さがバランスをとっている。バルーン・スリーブ。斜めに留めたボタン。ぶら下がったストラップとドローストリング。フープ。カットアウト。ニットウェアが美しい曲線を引き出す。円を描くトップス。究極のレザー・ウェイビングがクラフト感覚をマックスに引き出し、絞りの模様さえもカーブのパターンを誇張する。ガーメントが動き、違ったアングルやカーブを生み出し、絞りの染目さえも、サークル・パターンを強調。スリッポン・ローファーとフロー・ランナー。ドローストリング・バックパックとバスケット・トート。またマルチフェースのパズル・フランクが動きをプラス。遊び心がすべてのアイテムに込められており、陽気さをあおっている。また、このメンズ2021春夏及びウィメンズ・クルーズ2021のプレゼンテーションに際し、ロエベは公式ウェブサイトをリニューアル。よりリッチでつながりをもったブラウジング体験、フルスクリーン・イメージ、ビデオ、インタラクティブな要素を楽しむことができる。