今のパートナーとの思い出からインスパイアされたCHRISTIAN DADA 2016 S/S Collection
CHRISTIAN DADA(クリスチャン ダダ)の2016 S/S Collectionテーマは”BALLAD(バラード)”。前シーズンでは、昔の恋人との思い出がインスピレーション源となっていましたが、今シーズンは「今」を大事にするということで、現在のパートナーと行かれた鎌倉や中華街など、神奈川での思い出がコレクションに落とし込まれています。
彼女のワードローブもインスピレーションソース。薔薇モチーフのバッグはコレクションの中でも話題に。
ファーストルックのTシャツや、首に巻かれた布にかかれた言葉「No Love Lost」は、イギリスのロックバンドJoy Division(ジョイ・ディヴィジョン)の曲から引用。昔は”愛し合っている”という意味合いだったが、現在は”憎しみ合っている”という意味に変わっているところにデザイナーの森川マサノリ氏は面白みを感じ、恋愛は普遍であるという意味合いも込められているのだとか。
立体刺繍の薔薇は、デザイナー自身が送る花束を表現。
レースやシフォンなど、透け感のある素材が多数登場します。
カットオフは、2016年春夏シーズンも引き続き取り入れたいディティール。
チャイナドレスのようなアイテムもお目見え。
青や赤に変化した背景の映像では、彼女と過ごした1日のデートを表現するため、朝、そして夕焼け、ラストには星空が広がる、という1日の流れが落とし込まれています。
カラーパレットには、ブラックをベースカラーに、鮮やかな水色や、紫、ブルーなどが登場。
薔薇や、ギターなど、今シーズンはバッグも印象的。
西陣織のアイテムは、葛飾北斎の作品”紫陽花に燕”からインスパイアされています。
2015AWから再スタートしたウィメンズコレクションでは、よりパーソナルな部分や、自身のリアルな感情を大事に作っているという森川氏。刺繍の繊細さと大胆なフォルム・スタイリングから、感情的な恋愛を彷彿とさせるコレクションでした。
PHOTO_Ena Kitamura
■CHRISTIAN DADA