Hanae Mori manuscrit 2016 S/S Collection デジタルとファッションの融合で魅せる真のエレガント
Hanae Mori manuscrit(ハナエモリ マニュスクリ)の2016年春夏シーズンは、五大湖がテーマ。水のゆらめきや、湖面に映る自然をシルエットやプリントで表現されています。
透け感のあるアイテムは、ぬめりのあるオーガンジーを使用し、水の中のゆらめきを表現。歩いたときの膨らみが大きく、動きもとてもなめらか。
“リアルな自然”と”湖面に映る自然”の対比がリバーシブル生地で再現され、現実と非現実の狭間が表現されています。
ブランドを象徴とする蝶のデザインがあしらわれたヘッドフォンがスタイリングされたりと、デジタル的な要素も取り入れられた今シーズン。バッグもデジタルガジェットがすっきり収まるデザインが登場。
こちらがそのバッグ。
Panasonicとのコラボレーションヘッドフォンは、前、後ろ、右、左、右斜め前、左斜め前、右斜め後ろ、左斜め後ろ、頭上、低音の11.1chからなる臨場感のあるサウンドと合わせてコレクションを楽しめるようにフロントローにも設置されていました。会場の雰囲気とヘッドフォンの要素から、鍾乳洞や洞窟の中で低音の響きが感じられるような空間作りをされたのだとか。
特許も取得しているスワロフスキーオリジナルのカッティングをそのままジャガードに落とし込んだアイテム。その上に実際のスワロフスキーが施されています。
スイムウェアのようなアイテムの上に、アウターを羽織るスタイリングも多数登場。
透け感や動きのあるスタイルにも注目。
小紋や家紋を保存するために使われている3Dスキャナー技術を用いた、立体的で奥行きのあるこのプリントは、ファッションで応用されるのは初めてなのだとか。
シフォンの素材はその質感を損なわないように転写ではなく、インクジェットを流して製作されています。
重厚感のあるハナエモリという名前の下でやっていく上で、どこか”はずし”の部分を加えたいと常に考えているというデザイナーの天津さん。現代の技術でデジタルの部分を取り入れ、エレガントを今のデジタルでどう表現していくかを今後も考えていきたいと語られていました。
デジタルとファッションを融合させ、エレガントの中のエレガントを現代的に表現されたコレクション。
コレクションには、デザイナーの森英恵さん、内閣総理大臣安倍晋三夫人の安倍昭恵さんも来場されていました。
PHOTO_Ena Kitamura
■Hanae Mori manuscrit