ロエベ ファンデーションがアート・バーゼル・マイアミビーチ2019にて五回目となる『チャンス・エンカウンターズ』展を開催 様々な分野 のアーティストを集め予想しなかった様な対話を生み出す

LOEWE FOUNDATION(ロエベ ファンデーション)は、アート・バーゼル・マイアミビーチ2019にて、五回目となる『チャンス・エンカウンターズ』展を、12月3日から1月31日まで開催。同展では、様々な分野のアーティストを集め、予想しなかった様な対話を生み出す。本年は、イギリス人アーティストのヒラリー・ロイドが、テキスタイル、音、および動画を用いて展示会場専用に大規模なインスタレーションを行い、展示会場に常設されている歴史的な18世紀ポルトガルの穀物庫との対話を生み出し、イーウェン・ヘンダーソンによる大型のセラミック彫刻も展示。ヒラリー・ロイド(1964年英国ハリファックス生まれ)はロンドンを拠点に活動しており、彫刻的インスタレーション内に映画や動画を用いる手法のパイオニアとして約30年も活躍している。反復運動、ジャンプカットやスイープといった技法を用いた特異な撮影方法は多くの場合で抽象的なものを作りだし、絶えず物事を観察する彼女自身の視点や、現代において私たちがイメージを消費するスピードの上昇をイメージさせる。近年は、彼女のインスタレーションやブロックモニター、スクリーンを構成する主な技術装置には、カーテンやフレーム、そしてその他セットの様なオブジェを取り入れた”散らばった”様なインスタレーションが付随している。これらは、「映像の周囲の空間は、それを観る者によって意味を持つ」というアイディアを表現した遊び心であり、インスタレーション全体からは、建築、ファッション、テキスタイル、そしてデジタル空間に対する彼女の興味を垣間見ることができる。ロイドは今回の展示会で、色とテキスタイルを駆使してロエベ マイアミ店を変身させた。その空間には全体に床置きのスクリーンが設置され、これらのスクリーンでは、ロンドンのテームズミード地域にある彼女の工房内やその周辺で撮影された新たなシリーズの映画を上映。さらに、ロイドのインスタレーションと同じ空間には、粘土を扱うアーティストの中でもイギリスで最も高く評価されている人物の一人であるイーウェン・ヘンダーソン(1934-2000)による大型のセラミック彫刻も展示されている。ヘンダーソンは、1968年にキャンバーウェル・スクール・スクール・オブ・アーツにてハンス・コパーとルーシー・リーの下で学んでおり、陶磁器の新たな彫刻的表現を探究したゴードン・ボールドウィン、ジリアン・ローンデス、イアン・ゴドフリーらと共に、優れた世代の陶芸家の一人として活躍。主に花瓶や茶碗等の器を作成していたヘンダーソンは手作業に強いこだわりを持っており、粘土を自由自在に操るその高い技術によって、作品の形状を完全に抽象的なものへと押し広げた。材料としての粘土の性質に魅了され、元素的・地質的な表現の探究に取り組んでいたため、彼の多くの作品が持つ荒い質感の表面やレイヤー状の色使いは、岩や大地にできた自然の地層を模したものとなっている。今回の展示会で展示される彼のトーテム的な作品は、新石器時代や古代のアートに対する彼の関心を表すものであり、人類が用いてきた非常にベーシックな材料である粘土が持つ時代を超える力を称えるものとなっている。ロエベ ファンデーションの『チャンス・エンカウンターズ』展で、様々なアーティストの作品と対話してみてはいかが。

ヒラリー・ロイドの「Robot」展(2015年10月9~11月7日)でのインスタレーション ※ロンドン サディー・コールズ・ギャラリーの厚意により掲載

イーウェン・ヘンダーソン「グループ オブ スタンディング ストーンズ」

 

■LOEWE FOUNDATION アート・バーゼル・マイアミビーチ2019『チャンス・エンカウンターズ』展

2019年12月3日(火)~2020年1月31日(金)Maiami Design District 110 NE 39th Street Maianmi, FL33137にて開催 ※入場無料

www.loewecraftprize.com