SHIATZY CHEN 2021 Spring/Summer Collection「圓旅(旅の終わり)」勇気を持って自分らしく生きる事を追求した伝説の女性”花木蘭(ムーラン)”に着想を得て現代女性の斬新なスタイルを生み出す

SHIATZY CHEN(シャッツィ・チェン)2021年春夏コレクション「圓旅(旅の終わり)」。勇気を持って自分らしく生きる事を追求した伝説の女性、花木蘭(ムーラン)に着想を得て、現代女性の斬新なスタイルを生み出す。2008年から欠かさず参加していたパリのファッションウィークだが、今年は新型コロナウィルスの世界的な流行が続いたため初めて不参加となった。今シーズンは、オンラインでのコレクション発表に加え、短編映像作品でお届け。みなさまをはるかムーランの旅へといざなう。今シーズンのシルエットはシャープで中性的なイメージで始まる。ミリタリースタイルを取り入れたフォーマルなウェアに、袖を絞ったワイドパンツや大きなポケットをあしらったショートパンツ、ワンピースのスイムウェアとスイムパンツに透け感のあるロングスカートで動きを出した。刺繍やプリント、メッシュをあしらった細いネクタイで、奥ゆかしくフェミニンな優しさを添え、コーディネートでは乗馬服のイメージを発展させた皮やサッシュやコットンのビスチェでウェスト回りのカーブを強調することで、セクシーさを残しながらも、強い自我を持つ直截な雰囲気も表している。オープニングはモスグリーンとカーキのミリタリースタイル、出陣するムーランの勇気と決意を表している。中盤はほぼモノトーンが基調となり、オリジナルデザインのジャガードと手縫い刺繡によるイラストは、旅路の風景や心境の変化を象徴。フィナーレは、イエローやグラデーションの鮮やかなグリーン、ピンク、ネオンピンクなどはっとするような色彩に、グラフィックアートのプリントを組み合わせ、すべてを乗り越え、ひとりの女性として立つ人生の岐路や、希望と未来の輝きをまっすぐ抱きしめるようすと解釈している。オリジナルのイラストは、白と黒のモノトーンに差し色の赤を加えることで、千里跋扈の行軍の道のりを表現し、カラフルなグラフィティは夢への想いやチャンスに向かって力を蓄えるさまを象徴するため、疾走する駿馬や鞘から抜かれた宝剣、飛翔する鳥たち、ほころぶ木蘭の花など、何者を恐れない勇敢さ、エレガントな高貴を描いている。また、スピーディーな筆の運びは戦場の混乱や、刀剣の光と影の中で生き抜く厳しい戦いに挑むエネルギーを表し、ときに現れる妖精は乱世の中の一縷の希望を象徴しており、シュールなスタイルは、ファンタジックな旅がさらに未知へ向かって進んでいくことのメタファー。フットウェアは馬具のコンセプトを取り入れ、ミリタリー風のショートブーツやフラットなサンダルに仕上げている。レザーベルトや留め具をあしらった小物は思わず目を奪われる。かかとの剣の鞘を模したベルトと留め具は行軍スタイル、皮をくり抜いたサイドの図柄は通気性を保つだけでなく、SHIATZY CHENらしい小物として、凛とした強さの中にもエレガントな優しさを表現している。雄雌にとらわれない価値観は、ムーランの生きた時代には人々の想像をはるかに超えたものだった。今では男女だけでなく価値観はさらに多様になり、内なるほんとうの自分らしさと、恐れずに世界に向き合う心を呼び覚ましてくれる。今回の映像は、クリエイティブの鬼才ZHONG LINとコラボレーションした作品。その独特の美的センスでレンズが捉えた映像を楽しむことができる。また、台湾、香港、中国の名ディレクターや、ハリウッドの映画会社から芸能界の大スターまでが仕事を共にした台湾が誇るスプレーペイントの巨匠・李錫堅が描く巨大なセットを使用している。ZHONG LINの描くイメージを李錫堅が生き生きと描き出し、何とも奇妙な美しさが加わった。斬新なアジアの美がモダンなパリファッションウィークのウェブサイトに登場し、世界に向けて発信された。ムーランが出陣する風景や、青空の下に広がる砂丘で行く先を失いながらも、長く苦しい道のりを越えた後の帰還が描かれ、この女性英雄の伝説を余すところなく視覚で伝える。