MOSCHINO 2021 S/S Collection これまで隠されたまま何の対処もされていなかった内面を前面に押し出す

MOSCHINO(モスキーノ)2021年春夏コレクション。一般的な言い方をすれば、これまで隠されたまま何の対処もされていなかった内面を前面に押し出している。2020年、私たちが知っている構造は大々的に露になった。ジェレミー・スコットはこの現象を反映し、そこから構築することを選択。エッジ、シーム、コルセットの骨組み、パネル、ダーツ、トリムなどが衣服の外側に現れる。花びらのドレープの様なパンツのポケットは、自由に羽ばたく。ホルタードレスのジッパーを逆さにして、ゴールドのジャカードトリムを後ろに縫い合わせ、ドレスは逆さに注意深く作られ、アンダースカートのチュールはヘムラインからはみ出し、型破りなプロポーションとシルエットを生み出している。カラーパレットは柔らかく、ペール ゴールド、プリンセス ブルー、ピー グリーン、プリティ ピンクへと広がり、断続的に見られる羽のモチーフは、昔のパリのこぢんまりとしたサロンショーを彷彿とさせる。これらの繊細な要素は、ノンストップで広がる世界のノイズに対抗する静けさを表現し、ちょっとしたリセットを意味する。ノスタルジックなプレゼンテーションと言えば、フィルム形式で発表された2021年春のショー。ジム・ヘンソン・クリーチャーショップが作成したエレガントなモデルたちが部屋を歩き、クラシックなサロンスタイルのファッションショーの様子が撮影された。服もまたマリオネットのようなプロポーションに縮小された。「新しいことを始めるには、小さな一歩から」という暗黙の了解。ジェレミー・スコットは、「世界が継ぎ目に沿って分裂しているようで、何か新しい内部構造が露わになるだろう。」と話している。世界は、一瞬のうちに反転した。転覆はしていないが、私たちは確かに逆さまの中で生活をしている。トプシー・ターヴィー(逆さま)。すべてがシュールで、どこかリアル過ぎて、全てが一緒に、一度に。ここは見覚えのある場所のようで、異国のような、異国の人のような、不安を感じる。しかし、このパラダイムを通して革命的なルールブックが書かれる。古いマニュアルは焼失するでしょう。新たなスタートの様にフレッシュなものではなく、内側の仕組みがむき出しにされる感覚。これらのメカニズムがどのように存在し、進化をするのでしょうか。