ERDEM Spring/Summer 2021 Collection「In the Shadow of the Volcano」スーザン・ソンタグの視点を通して描かれたナポリの宮廷におけるエマ・ハミルトンに注目

ERDEM(アーデム)2021年春夏コレクション「In the Shadow of the Volcano」。スーザン・ソンタグの視点を通して描かれたナポリの宮廷におけるエマ・ハミルトンに注目。彼女はチェシャーで鍛冶屋の娘として生まれ、政治的な権力を掴むほどの積極的な性格を持った女性。火山により日常に影響があった当時の難しい世の中で彼女は特筆すべき力を持ち、容赦ない逆境に直面しても彼女は不幸から自らの力で機会を切り開き、不安の中で目的を見出し、カオスを情熱に変えていく。どのようにして私たちは彼女と同じことができるだろうか?歴史は爆発的な出来事で強制的に変化をもたらす。私たちの将来は未だ不確かなものだが、人間には純粋な活力が存在することを考えると心地よくも思える。1992年、前衛的な批評家でもあるスーザン・ソンタグはロマンティックな歴史小説を完成させ周囲を驚かせた。The Volcano Lover(邦題:火山に恋して)の舞台は18世紀のナポリ。エマ・ハミルトンと夫である英国公使ウィリアム・ハミルトン卿、そして英国海軍の英雄でもあるホレーショ・ネルソン提督との間の奇妙な三角関係。The Volcano Loverは、火山の影で繰り広げられた文字通りナポリの街に煙が迫るヴェスヴィオ火山のように、予期する事も防ぐことも出来ないストーリーが展開される。稀代の蒐集家としても知られたハミルトン卿はヴェスヴィオ火山への愛と、ポンペイの発掘品の蒐集にその情熱を注ぎ込んだ。権力者でありながら一方で繊細な彼自身は常に重い緊張感の中に居た。唸り続けるヴェスヴィオ火山やナポリの共和国革命の背景から人々は、将来は過去とは違うものであると確信していた。これは今日私たちが直面している危機のようなものであった。本コレクションは、パンデミックという通常ではない状況の中創り出された。イギリスの中でも有数の原生林でもあるロンドン北東部のエッピング・フォレストのオークとシデに囲まれたロケーションでランウェイを撮影。ERDEMはこの状況の中、高い意識と情熱でコレクションを制作したチームに大きな感謝を送る。