Mame Kurogouchi 2020 A/W Collection「EMBRACING」伝統的な手編みの籠に端を発した旅は、身体を覆い、守る籠という今季のシェイプを形作る

Mame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)2020年秋冬コレクション「EMBRACING」。先シーズンから続く”包む”というテーマを深化させ、対象物を守り、持ち運ぶ存在としての籠への傾倒を起点に、偶然がもたらす体験と、広大な自然からのインスピレーションを経て「人を包みこむ柔らかな籠」という感覚の表現を試みていく。”包む”という概念は今シーズン、先シーズンから続く岡秀行氏の本「包」への再訪を経た後、偶然の出来事を機に新たなリアリティを獲得。岡秀行氏が記録した手編みの籠やそれらが作り出す自然な格子柄、それら「日常から生まれた叡智の結晶」は、アイスランドの旅を経てコレクションの根幹を成す気づきをもたらす。広大な地に広がる絡み合う枯れ草に身を投げ出した時、自身が地球という籠に包まれ、守られている存在である事を認識する。伝統的な手編みの籠に端を発した旅は、身体を覆い、守る籠という今季のシェイプを形作る。インスピレーションは単なる現実の描写に陥ることなく、伝統と現代、双方のテクニックの融合により理想化されたフォルムへと進化を遂げる。フローラルモチーフはアイスランドの自然へのリスペクトを示唆し、大小様々な格子柄はブランドのシグネチャーであるジャガード織りで表現され、織り込まれた光沢のあるフィルム素材により微かにきらめくトップスやパンツへと生まれ変わり、陽の光を反射し輝く朝露の記憶を伝えている。一本の線から生まれる多様な表現は日本の伝統的な水引のテクニックからもインスパイアされ、ジャケットやドレスの袖を激しく彩る有機的なモチーフは、まるで籠を編むようにリネンのコードを刺繍してゆく事で仕立てられた。ルーズに編まれたニットは立体的な編み地により様々なレイヤードの可能性を提示。体を丸く包み込む上半身のシルエットや長めに取ったカフスは、レイヤードする事で優しく洋服に包まれ、守られる体験を与えている。カラーパレットは、ブラック、エクリュに加え、大地との繋がりにインスパイアされたアースカラー。朝日が冬景色に豊かな表情を与えるように、温かみのあるブラウンがコレクションを優しく包み込む。広大な自然からインスパイアされ生まれたアクセサリーが首元や耳元を包み、ウェアと同様のコード刺繍が施されたポーチや、ブランド初のバッグパックは両手を解放し、アクティブなマインドを刺激する。オーガニックなデザインとインダストリアルな素材が融合したアイコニックなPVCバッグも、シーズンカラーのブラウンで登場。ショーの足元を彩るのはMame KurogouchiとTOD’S(トッズ)とのコラボレーションから生まれた刺繍のレザーサンダル。上質なレザーとTOD’Sが誇るアーティザンによるハンドスティッチで刺繍されたモチーフは日本の伝統的なこぎん刺しを想起させ、イタリアンクラフトマンシップと日本のエステティックの完全な融合を物語っている。

 
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