TAKAHIROMIYASHITATheSoloist. Autumn/Winter 2020 Collection「11:11」始まりと終わりのどちらでもない時間の中で、永遠に美しいままに揺蕩う、時間軸の存在しない世界を洋服の中に表現

TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタザソロイスト.)2020年秋冬コレクション「11:11」。何かを目指す妄想の中で人間は生活し、怒り、笑い、そして時に人間のカルマは精神を蝕む事もある。自分ではない何者かを目指す妄想の果てに、名指しでは無いぶつけようの無い怒りが湧き出た時、瞬間、曖昧な記憶の中で妄想していた具象が立ち上り、怒りを内包した創造の新たなる扉を開ける。時は一瞬で流れ、その刹那、ファッションもそう、世界の感情は一瞬で変わってしまう。宮下は11:11が指し示す、始まりと終わりのどちらでもない時間の中で、永遠に美しいままに揺蕩う、時間軸の存在しない世界を洋服の中に表現した。ハロウィンコスチュームからの着想、そしてメディカルウェアからの着想は、それは記憶の無い中で創り上げた過去の創作下でのおぼろげな生活の記憶の断片に起因する。当時宮下が着用していたメディカルウェアの経験と記憶、そして宮下自身の敬愛するアイドルへの嫉妬にも近い感情から生まれる投影の願望、会ったことすらない人物へ抱く妄想の記憶をその中に表現している。拘束具にも取れるディティールは、やり場のない怒りを孕むもう一人の自分の感情の拘束と、それが本来の自身であり、自らが望む自己の解放への願い、その二極性を表現。多面性を持つ宮下の創造は、冗談なのか真剣なのか、その価値観は時に見ている者に委ねられる。英国製の伝統的な素材を用い作製されたいくつかのアイテムの中には、創造の旅をする過程でインスパイアされた、既成の価値観の概念に対し境界線を持たないアイテムの要素も含まれている。それは人を楽しませる為に真剣に創り込まれる物に対する、宮下の信念と価値観を提示。それらにはつまり、表層のみで虚飾に満ち溢れた世界への怒りにも似た感情が込められている。アーティスト市川孝典氏との共同作業は、時計の針が指し示す始まりでも終わりでも無い永遠の瞬間を切り取り、自分と自分では無い者の間で揺れ動く感情のゆらぎを洋服の中に表現している。市川孝典氏の表現する手法は、霧の中を彷徨う様な宮下の朧げな記憶の瞬間と断片を美しく切り取り、宮下の創造と鮮やかに共鳴する。人間の真理を捉えた言葉の数々は、洋服に落とし込まれ、永遠に終わることのない時間軸の間を洋服とともに漂う。人生は妄想であり、悲劇である。この創造も妄想に過ぎないのかもしれない。誰もが真剣に妄想に向き合い、笑い、怒り、悲しむ。その感情の全てこそが人生。それはつまり、壮大な喜劇なのである。”Thatʼs life.”そこから生まれる創造こそが人々を笑顔にできるのかもしれない。貴方に導かれしこの奇跡の瞬間を天国の貴方へと捧ぐ。”I love your smile.”

 

 

 

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