A.P.C. Fall/Winter 2019 COLLECTION『BRINGING IT ALL BACK HOME(原点回帰)』A.P.C.をひとつの大きなキッチンと捉え、個々がそれぞれのヴィジョンを共有できる場所

A.P.C.(アー・ペー・セー)2019年秋冬コレクションのテーマは『BRINGING IT ALL BACK HOME(原点回帰)』。本社であるHeadquartersにてJean Touitouのスピーチから始まり、A.P.C.らしいショーを発表した。「2つのアイデアを強調したいと思います。1つ目はA.P.C.をキッチンとして考えること。2つ目は革新的ではないA.P.C.に対して違和感を感じないこと。A.P.C.をひとつの大きなキッチンと捉え、そこは、個々がそれぞれのヴィジョンを共有できる場所なのです。Kid Cudiとのコレクションが第1弾でしたが、今季は、私達のスタイリストであり、旧知の友人であるSuzanne Kollerとの作品を発表。彼女の選んだルックは、「obvious classics(明らかな古典)」と彼女自身が定義している。カリフォルニアのストリートウェアデザイナーBrain Deadがデザインしたアイテムも発表。このデザイナーの名前、非常にコンテンポラリーで、気に入っていますし、若手デザイナーの熱意も好きです。このようなコラボレーションの形で生まれたコレクションを『INTERACTIONS』と命名することに。私たちが共同作業で創っているものを定義するワードだと思っています。僕たちの世代は、自分たちがグローバルな革命を起こし、世界を変えるだろうと、一時期思っていました。そして、その中の一部の人間が、自分たちの役割はもっと大きなものだと気がついたのです。私たちのミッションは、世界がバラバラになることを防ぎ、一歩ずつ、より良い世界にしていくこと。私は、自分のクリエーションにこの想いを反映させようとしてしており、革命的でないことに実は幸せを感じています。George Orwell(ショージ・オーウェル)が提唱した『COMMON DECENCY(万人の良識)』が締めの言葉に相応しいでしょう。この2つの言葉の並びがすごく好きで、この言葉の意味に基づいて行動し、仕事をするべきだと思っています。」例えば、Brain Deadのl’interaction #3のアイテムように、このようなアイデアを表現するアイテムは、A.P.C.のコレクションと完全に融合している。タートルネックの上に重ね着したジレや、黄色のロゴが施された古典的なA.P.C.デニムベストを見れば一目でわかる。今回のインタラクションのために、このデニムジャケットにフィーチャーされている架空の映画のシナリオを、Brain Deadは実際に書いた。Suzanne Kollerとのインタラクションの2つのルックは、コレクションにおける一種の間合いとなっている。グレーモノトーンのルックに合わせたオーバーサイズのパーカ、ベージュのケープ、フランネル素材でブルーマリーン色のロングジェラバ。これらのアイテムはショー終盤に登場し、Suzanne Kollerから観た、A.P.C.の世界観を表現している。