TAKAHIROMIYASHITATheSoloist. 2019 spring / summer collection「未完成の共作曲。」パリ在住9才の少年Oscarと共作しフォトグラファー チャールズ・ピーターソンの写真を落とし込む

TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタザソロイスト.)の2019春夏コレクションは「未完成の共作曲。」パリ在住の9才の少年Oscarと共作、またフォトグラファーCharles Peterson(チャールズ・ピーターソン)の写真がアイテムに落とし込まれている。大人になることを夢見る少年の放つ輝きは、時として明確な道筋を示してくれる。ルールという秩序の中で無秩序を模索し革新を追求する宮下のその姿勢は、少年がもつ視野の広さ、つまり全ての事象を全身で受け止め日々変化していくその姿に重なる。成長の記憶は一生心の中にあり、誰もが忘れてはいけないもの。姿形が大人になったというだけで、なぜその記憶を封印する必要があるのだろう。何かを好きになるという事は難しく、一度好きになった物を嫌いになるという事は最も難しい。”YOUTH HAS NO AGE.”誰かの決めた概念など、全く無関係なのだから。ありふれた非日常の中で、宮下とOscarが出会ったのは偶然では無く、運命めいた必然だったのかもしれない。2人は年齢と精神的な垣根を越え、対等な関係の友人としてその創造を再び交錯し始める。宮下にとって永遠である80年代から90年代にかけてのグランジシーン、その興奮と熱狂を直に切り取ったCharles Petersonの写真は洋服へと落とし込まれ、次世代へつなぐ未来へのバトンとなる。リバーシブルのトップスには、心の内を隠そうとする大人と、全てをオープンに出来る屈託のない少年との、精神性の裏と表の対比が暗喩される。洋服に対し多角的に接する宮下の視点と、目まぐるしく変わる少年の行動はリンクし、場面によって表情を変えられる180°のシリーズに落とし込まれる。それはあたかも部屋の中でも宇宙を見渡せるかの様な、未来に飛び出していこうとする少年の心の輝きに呼応する。Oscarの描くドローイングと宮下の呟きをメッセージとして随所にちりばめ、身近な色や素材によって作成された2人による共作の洋服は、着る人の日常のパーソナルなカラーによって様々な呼吸を始めて行く。Oscarの描く満天の星空の中で無限に交錯する2人のストーリーは、まだ始まったばかり。その完成形は、きっとまだ、誰も知らない。“All farewells should be sudden.”今を生きる、この一瞬の輝きに祝福を。